日本語の「やっぱり」というのは本当に便利な言葉です。

やっぱりそうだった。

やっぱりそうしておいたらよかったニャ・・・

やっぱこれが一番!
このいろんな場面で使える「やっぱり」という日本語、英語ではなんて言ったらいいのでしょう?
今回は4つの場面で15通りの言い方をみていきます。
気が変わったときの「やっぱり」
例えばレストランでの注文で、「お肉にしようと思ったけど、やっぱり魚にする」というように気が変わったときというのは次のように言います。
actually
actuallyには「実は/実際のところ」という意味があります。会話でもよく使う単語なので知っておくと便利です。

Can I have a cup of tea, please? Wait, actually I’ll have a cup of coffee.
お茶をいただけますか?待って、やっぱりコーヒーにします。
on second thought(s)
secondは「2番目の」、thought(s)は「考え」という意味です。直訳すると、「2番目に考えて」となります。つまり、もうすでに決断したことを撤回して「考え直すと」という意味になります。

So, are you coming the costume party?
で、コスチュームパーティには来る?

On second thought, I’ll pass on that.
考え直したけど、やっぱりやめとくわ。
また、a second thought=「考え直すこと」のように名詞としても使うことができます。
He spent more than 500 dollars on the jacket without a second thought.
彼は考え直すこともなくそのジャケットに500ドルも費やした。
続いては、何か言いかけた後などに「やっぱなんでもない」と言うときの表現です。
Never mind.
mindは「気にする」という意味の動詞です。それにneverがついて「別に気にしないで」という意味になります。

Sorry, what were you saying?
ごめん、なんか言いかけた?

Oh, never mind.
あ、やっぱなんでもない。
Never mindのほかにIt’s nothing.という言い方もありますが、意味は全く同じです。これもとてもよく使う表現なので一緒に覚えておくと便利ですね。
思ったとおりだったときの「やっぱり」
次は思ったとおりだった時の「やっぱり」を見てみましょう。
I knew it!
knewはknow「知っている」の過去形です。直訳すると「それを知ってた」ですね。ニュアンスとしては「やっぱりそうだと思った」という感じです。言うときは「ニュー」にアクセントをおきましょう。

Guess what! It seems like Mike got a girlfriend.
聞いて!マイクに彼女ができたみたいだよ。

I knew it! He was acting different from usual.
やっぱりね!いつもと様子が違ってたもん。
気をつけたいのは、itをthatに変えてI knew that.と言う場合です。その場合は「そんなの前から知ってるよ」というニュアンスになるので気をつけましょう。
「思ったとおり」にはasを使った言い方もあります。
As I thought.
ここでのasは接続詞で「〜というように」という意味です。thinkの過去形thoughtを使うと日本語で「だと思ったよ」という意味になります。

Look at that long line! I don’t think we can even go in.
あの行列見て!中に入るのも無理かもね。

Just as I thought. Well, let’s try another place, then.
だと思った。じゃあ別の場所にしよう。
また、as I expected「予期してたとおり」という言い方もあります。これはexpect「予期する」という意味の動詞を使った表現で、同じ意味で使うことができます。
That’s what 〜「それが〜ことです」という表現を使うこともできます。
That’s what I was thinking.
whatに主語+動詞が続くと「SがVすること」という意味になります。I was thinkingが続くことから、「それが私が思っていたことだ(やっぱりそう思うよね)」という表現に。

Look! Doesn’t he look like Brad Pitt?
みて!彼プラッドピットに似てない?

That’s what I was thinking!
やっぱりそうよね!
I was thinkingをI thought.にしてThat’s what I thought.や、I thought so.なんていう言い方も同じ意味になります。
I figured as much.
figureには「理解する・わかる」という意味があります。I figured as much.で「やっぱりね」という意味になります。

Did you get a haircut?
髪切った?

I did! Thanks for noticing.
そうなの!気がついてくれてありがとう。

I figured as much. I thought you looked different.
やっぱりね。いつもと違うって思ったんだ。
後悔したときの「やっぱり」
さて次は「やっぱり〜すればよかった」と言いたい時です。
この場合は「should have+過去分詞」(=〜するべきだった)を使って言い表すことができます。should’veはshould haveの短縮形で「シュドゥヴ」と発音し、done itは「ダニッ」と続けて発音します。音声を聞いてしっかり練習しましょう。
I should’ve done it.
itはその前の話の内容を受けています。

Are you doing homework now? It’s already late at night.
今宿題してるの?もう夜遅いよ。

I should’ve done it earlier.
やっぱりもっと早くやるべきだったね。
これとは逆に「やっぱり〜しなきゃよかった」と言いたい時もありますね。そういった時には、shouldにnotを足してshould not haveにすればOKです。短縮してshouldn’t have「シュドゥンタヴ」にする方が自然な言い方になります。
I shouldn’t have done it.
done it のところをsaid that「やっぱり言わなきゃよかった」、 bought it「やっぱり買わなきゃよかった」、というように変えて、いろんな状況で応用を効かせることができます。

I shouldn’t have eaten too much. I think I’ll skip dessert.
やっぱりあんなに食べなきゃよかった。デザートはやめとくね。
確信したときの「やっぱり」
最後の場面は、いろいろあったけど最終的に「やっぱりこれだ!」というような確信をした時の「やっぱり」です。
まずは王道の言い方。
after all
直訳すると「全てのあと」ですね。つまり、いろいろ考えた結果、最終的に「やっぱりこれだ」という時に使います。

I like fish, but tuna is the best after all.
魚は好きだけど、やっぱりマグロが一番だニャ。
例えばお風呂上がりにビールを飲んだ時、お気に入りの曲を聞いた時、お母さんの手料理を久々に食べた時など・・・そんな時には、
Nothing beats this!
beatは「打ち負かす」という意味の動詞なので、「これに勝るものはない」となります。これはぜひ気持ちを込めて言いましょう。

Nothing beats this!
やっぱこれだよな!
これと似た意味で、This is the best!という言い方もあります。
It’s gotta be this!
It’s gotta be〜というのはIt has got to be〜の短縮形で、「〜でなきゃだめだ」という言い方です。gottaは「ガラ」と発音します。映画や歌などでも、It’s gotta be you「君でなきゃだめなんだ」というセリフが登場することがよくあります。

I really missed your apple pie, mom! It’s gotta be this.
ママのアップルパイすごく恋しかったんだ!やっぱりこれじゃなきゃね。
これと同じ意味で、It has to be this.という言い方もあります。
さて、久しぶりに我が家に帰ってきて一「やっぱり我が家が一番!」と言いた時はなんと言えばいいでしょう?
そんな時は、
There’s no place like home.
という決まったフレーズがあります。直訳すると「我が家のような場所は他にはない」となり、つまり「やっぱり我が家が一番」という意味になります。
私も旅行から帰ってきて一息つきた時などについつい言ってしまう一言です。
「やっぱり」まとめ
今回は
- 気が変わったときの「やっぱり」
- 思ったとおりだったときの「やっぱり」
- 後悔したときの「やっぱり」
- 確信したときの「やっぱり」
の4つの場面に分けて15個の「やっぱり」を紹介しました。日本語でも本当によく使う「やっぱり」を、ぜひ英語でも言ってみましょう!
「当たり前」って英語でなんて言うの?詳しくは下の記事で紹介しています↓
どっちか選べない時の「どっちでもいいよ」はこちらの記事です↓
やっぱりこれにする。