現在完了形で【経験】を伝える方法(練習問題付き!)

experience



「現在完了形」

現在完了形を使った文は、次の3つのことについて表すことができます。それは、【経験】【完了】【継続】の3つです。

今回はそのうちの【経験】を見ていきましょう。

completion


経験と言えば、みなさんも「あ!これ見たことある!」とか、「そこには一度も行ったことがない」といったように、自分が経験したことがあるかないかを話す機会は日常でもたくさんあると思います。

ディズニーランドには2回行ったことがあるニャ。

はい。それもちゃんと英語で言えるようになります!

ではみていきましょう。

現在完了形の基本形

まずは現在完了形の基本の形を押さえましょう。

基本の形とは次のとおりです。

現在完了形の基本の形


この基本形は必ず頭に入れておきましょう。

まずhave(has)ですが、これは主語によってどちらかを使い分けます。

haveを使う時hasを使う時
主語がI, you, they, we, 名詞の複数形のとき主語がhe, she, it, 名詞の単数形のとき

ちなみに現在完了形で使うこのhave(has)は、「持っている」という動詞ではありません。

このhave(has)は「助動詞」といって、他の動詞の原形と組み合わせて使うことでその動詞に色をつける働きのある品詞です。このような助動詞には他にもcan(可能性), will(未来・意思), may(推量)などがあります。ここでのhave(has)もその仲間で、現在完了のニュアンス(経験・完了・継続)を持たせてくれる助動詞というわけです。一つだけ他の助動詞と違うところは、組み合わせる動詞は原型ではなく過去分詞形になるということです。


では次に動詞の過去分詞形を見ておきましょう。

過去分詞形とは、動詞の3段活用の3番目の形のことです。中学の時に「eat-ate-eaten!」のようにテスト前に必死に覚えた人も多いと思いますが、この例ではeatenが3番目の形である過去分詞形ですね。

過去分詞形は動詞の原形に-edをつければいいものと、そうでないものがあります。ここではそうでないもので、「〜したことがある」という経験を表す時によく使う動詞の活用例を載せておきます。忘れてしまっている人は思い出しておきましょう。

原形過去形過去分詞形意味
bewas/werebeen〜である、いる
eatateeaten食べる
drinkdrankdrunk飲む
seesawseen見る
havehadhad持つ
buyboughtbought買う
drivedrovedriven
(ドゥリヴン)
運転する
makemademade作る
writewrotewritten
(リトゥン)
書く
rideroderidden
(リドゥン)
乗る
taketooktaken取る
dodiddoneする
feelfeltfelt感じる
hearheardheard
(ハード)
聞く
meetmetmet会う
readreadread
(レッド)
読む
getgotgo/gotten得る、なる、など
learnlearnedlearnt学ぶ
breakbrokebroken壊す
winwonwon勝つ

「経験」を表す現在完了形 <肯定文>

先ほどの現在完了形の基本形を使ってさっそく文を作ってみましょう。

主語+have(has)+過去分詞形

の形に当てはめて文を作ります。

I have seen the movie.
私はその映画を見たことがあります。

Pam has heard the story.
パムはその話を聞いたことがあります。

型にはめるだけで簡単に文ができましたね。


また会話文ではしばしば主語とhave(has)が短縮されます。

I have → I’ve(アイヴ)

You have → You’ve(ユーヴ)

They have → They’ve(ゼイヴ)

We have → We’ve(ウィーヴ)

He has → He’s(ヒーズ)

She has → She’s(シーズ)

It has → It’s(イッツ)

They’ve climbed the mountain.
彼らはその山に登ったことがあります。

I’ve worked at McDonald’s.
私はマクドナルドで働いたことがあります。


思ってたよりも簡単だニャ!

すばらしい!その調子です。

「〜したことがある」は過去のことじゃない?

ところで、現在完了形で「〜したことがある」と言いたい時というのは、過去のことを言っているのか、それとも現在のことを言っているのかどちらだと思いますか?

答えは「現在のこと」です。

経験したのは過去のことなのにどうして?と疑問に思ってしまいますが、現在完了形というのはあくまでも今を基準にしたものの言い方なのです。

例えば、

I have met him.
私は彼に会ったことがあります。

という文は言い換えると、「私は今、彼と会った経験があるよ」という文なのです。過去のいつの時点で会ったのかどうかは重要ではなく、とにかくこれまでに彼に会った経験があるかどうかを述べているのが現在完了なのです。ここが過去のある一時点を基準とする過去形と違うところですね。

ちなみに、もしいつ彼に会ったのかを聞きたい時は過去形を使って聞きます。

When did you meet him?(過去形)
→ I met him last week. (過去形)

これは現在完了形の学習を進めていく上でコアとなる大切な概念になりますのでぜひ覚えておきましょう



past


「〜に行ったことがある」にgoは使わない

「彼はヨーロッパに行ったことがあります。」

このように「〜に行ったことがある」を英語ではなんと言えばいいのでしょう?「行く」という動詞は普通 “go” ですが、ここではbeを使うのが正解です。beの過去分詞はbeenです。

He has been to Europe.
彼はヨーロッパに行ったことがあります。

My parents have been to the Christmas market.
私の両親はそのクリスマスマーケットに行ったことがあります。

I’ve been there.
私はそこに行ったことがある。

She’s been camping.
彼女はキャンプに行ったことがある。


これで「行ったことがある」の文の完成です。

でもなぜ “go” は使えないのでしょう?

例えばgoの過去分詞goneを使って、

He has gone to Europe.

とした時というのは、「彼はヨーロッパに行ってしまった」という別の意味(【完了】の現在完了)になってしまうからなのです。こうなると全く意味が変わってしまいます。

「〜に行ったことがある」にはbeenを使いましょう。



「経験」を表す現在完了形 <否定文> と <疑問文>

さて次は否定文と疑問文の作り方を見ていきます。

否定文

否定文は基本形のhave(has)の後にnotをつけます。

現在完了形の否定文

これで「(今まで)〜したことがありません」という意味になります。

例文で確認しておきましょう。

I have not seen the movie.
私はその映画を見たことがありません。

Pam has not heard the story.
パムはその話を聞いたことがありません。

They have not climbed the mountain.
彼らはその山に登ったことがありません。

I’ve not worked at McDonald’s.
私はマクドナルドで働いたことがありません。


have(has)とnotは会話では短縮して使うことが多いです。

I have not → I haven’t

You have not → You haven’t

They have not → They haven’t

We have not → We haven’t

He has not → He hasn’t

She has not → She hasn’t

It has not → It hasn’t

疑問文

疑問文は主語とhave(has)を入れ替えるだけで簡単に作れます。

現在完了形の疑問文

これで「(今まで)〜したことはありますか」という意味になります。

例文で確認しておきましょう。

Have you seen the movie?
あなたはその映画を見たことがありますか?

Has Pam heard the story?
パムはその話を聞いたことがありますか?

Have they climbed the mountain?
彼らはその山に登ったことはありますか?

Have you worked at McDonald’s?
あなたはマクドナルドで働いたことがありますか?

答え方としては、

Yes, 主語+have(has).
No, 主語+haven’t(hasn’t).

と答えてもいいですし、

もっとカジュアルな場面では、

Yeah, only once.
うん、一度だけ。

No, never. Have you?
いいえ、一度も。君は?

と答えてもいいですね。

【経験】を表す現在完了形と一緒によく使われる副詞

【経験】を表す現在完了形と相性がいい副詞表現があるので見ておきましょう。

never「今までに一度も〜ない」

否定文にするよりも「今までに一度も」というように否定のニュアンスを強調させることができます。neverはhave(has)の後に置きます。

She has never been in love.
彼女は今までに一度も恋愛をしたことがない。

I have never studied Russian.
私は今までに一度もロシア語を勉強したことがない。

~times「〜回」

回数を表すときは、

数+time(s)

を使います。

one time, two times, three timesのように言えばOKですが、1回のときはonce、2回のときはtwice、3回目以降からは~timesとする方が一般的です。

He has married four times.
彼は結婚を4度したことがある。

How many times have you been to Okinawa?
沖縄には何回行ったことがありますか?

I’ve done it only once.
私はそれを一度だけやったことがある。

I’ve been to Disneyland twice.
ディズニーランドには2回行ったことがある

ちゃんと言えたニャ!


おみごと!

before「以前に」

He has been to Europe.
彼はヨーロッパに行ったことがある。

という現在完了の文にはすでに「今までに」という意味が含まれていますが、「経験」のニュアンスをあえて強調させたい時はbeforeを使います。beforeの位置は文末になります。

He has lived in Japan before.
彼は以前日本に住んだことがある。

They have won the lottery before.
彼らは以前宝くじに当選したことがある。

Have you done it before?
それ前にやったことある?

Nothing like this has happened before.
こんなことは今まで一度あったことはありません。


ever「今までに一度でも」

「今まで」を強調したい時に使います。現在完了形の文で使うときは、疑問文または最上級とともにしか使うことができません。

Have you ever played the guitar?(疑問文で)
今までに一度でもギターを弾いたことがありますか?

This is the greatest movie I’ve ever seen.(最上級の文と一緒に)
これは私が今までに見た中で一番すばらしい映画です。

最上級の文と一緒に使った文では、everだけを文末において使う言い方もあります。

He is the best boyfriend ever!
彼は今までで一番最高の彼氏よ!

I have ever played the guitar.
「私は今までにギターを弾いたことがあります」とするのは間違い!

I have played the guitar.
または
I have played the guitar before.
と言うのが正解。


英作文に挑戦!

ではこれまでのことを踏まえて英作文にチャレンジしてみましょう。

(1) 私の兄は海外留学をしたことがあります。

My brother has studied abroad.


(2) 彼はその本を読んだことがありません。

He hasn’t read the book.


(3) あなたはこれまでにスキーをしたことはありますか?

Have you skied before?
Have you ever skied?


(4) 私は3回引越しをしたことがあります。

I have moved three times.


(5) これは私が今まで行った中で一番美しい場所です。

This is the most beautiful place I have ever been to.


あとがき

今回は現在完了形で【経験】を表す言い方をみてきました。基本の形さえ押さえておけば比較的簡単に文が作れることがお分かりいただけたと思います。

現在完了では【経験】のほかに、「もう〜してしまっている」という意味の【完了】、「ずっと〜しています」という意味の【継続】があります。でもネイティブはいちいちこれは経験だ、これは完了だ、これは継続だ、などというように考えて会話している訳ではありません。

例えば、

I have lived in Hong Kong.

という文は、「私は香港に住んだことがある」とも「私は香港にずっと住んでいる」とも意味が取れてしまいます。

慣れないうちはどっちの意味なのか気になってしまうと思いますが、中級ぐらいになると、会話の流れからだいたい感覚でわかるようになります。会話の量を増やしたり、英文を読んだり聞いたりしてその感覚を磨いていけるといいですね。

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こんにちは!英会話スクールの主任講師として約10年ほど英会話を教えてきました。英会話スクール講師のほかTOEICセミナー講師、通信教育の添削指導者、英語翻訳などを経て、現在は大阪で主婦をしています。TOEIC910点取得。得意分野は英文法、発音、英検・TOEIC、アメリカンカルチャーなど。中学英語の見直しを基本に、みなさんに役に立つ記事を発信しています!