今回は一般動詞の過去形についてみていこうと思います。一般動詞の過去形は中学でも学んだと思いますが、これが英会話となるとうっかり忘れてしまう人が意外と多いんです。
その前に一般動詞の平叙文の見直しが必要な方は、まず下の記事を参考にしてください!
一般動詞の過去形の文は作れるけど、疑問文と否定文はどうするの?という人は、この記事を読んでスッキリ解決しましょう。
一般動詞の過去形が分かると、こんな会話もできるようになります。

まあね。友達と釣りに行って来たよ。

いいわね!何か釣れた?

魚は釣れなかったけど、空きカンは釣れたよ!
会話に一般動詞の過去形疑問文と否定文が出て来ましたね。
ではさっそくみていきましょう!
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覚えてますか?現在形にはdoとdoesが隠れているという話
過去形に入る前に、まず『一般動詞の現在形』のことをサクッと見直しておきましょう。
一般動詞は「アクション動詞」とも呼ばれ、eat, swim, study, speakなど実際のアクションを表す動詞です。また、have, like, knowなど実際にアクションを起こすわけではないけれども、「状態・感情」を表すものも一般動詞として扱います。
そして、
I study Korean.
私は韓国語を勉強します
という文にある一般動詞studyの裏側には、こっそりdoが隠れていて、疑問文や否定文になるとその姿を現すということを以前お話しさせていただきました。
例えば、
疑問文 Do you study Korean?
否定文 I do not study Korean.
のようにです。
そして、
Jack runs fast.
ジャックは速く走ります
というように、主語Jackが「三人称」「単数」で、なおかつ「現在形」の文では、一般動詞の裏側にはこっそりdoesが隠れていて(お尻が出てしまっていますが)、疑問文や否定文になるとさっきと同じようにその姿を表すということでした。
疑問文 Does Jack run fast?
否定文 Jack does not run fast.
のようにです。
この部分の詳しい内容はこちらの記事にて紹介しています。忘れてしまっている方は見直しをしておきましょう。
以上が、一般動詞現在形の疑問文と否定文の簡単なおさらいでした。
一般動詞過去形の文に隠れているのはdidだった
では今回扱う一般動詞過去形の文には何が隠れているのでしょう?
こんな文があります。
I watched TV last night.
私はテレビを見ました
この一般動詞の過去形に隠れているのは、ズバリdidです。didはdoやdoesと同じように恥ずかしがり屋さんです。いつもは一般動詞の過去形の裏側にじっと隠れているのですが、疑問文や否定文になると「よし出番だ!」というように面に出てくるわけですね。
疑問文 Did you watch TV last night?
否定文 I did not watch TV last night.
一般動詞現在形では、主語によってdoとdoesを使い分けなくてはいけませんでしたが、一般動詞過去形では主語が何であろうと隠れているのはdidだけです。どっちを使うか悩む必要がないので、簡単に覚えられそうですね。
一般動詞過去形 【疑問文】の作り方
では疑問文の作り方をしっかりと確認しましょう。
一般動詞の過去形が疑問文になると一般動詞に隠れていたdidが姿を現し文頭にきます。そして、didが抜けた後の一般動詞は原形になります。
Did + 主語 +動詞の原形〜?
I had a good three-day weekend.
私は週末いい三連休を過ごしました。
→ Did you have a good three-day weekend?
I went fishing in the sea with my friend.
友達と海へ釣りに行きました。
→ Did you go fishing in the sea with your friend?
I caught some fish.
魚を何匹か釣りました。
→ Did you catch any fish?
答え方にはdidを使います。
Yes, 主語+did.
No, 主語+did not.
これが基本です。
また、did notはつながって省略されることがあります。
did not → didn’t
例文:
Did you catch any fish?
魚は釣れましたか?
→ Yes, I did. / No, I didn’t.
一般動詞過去形 【否定文】の作り方
次に否定文の作り方を確認しておきましょう。
一般動詞の過去形が否定文になると一般動詞に隠れていたdidが姿を現しnotととも主語の後にきます。そして、didが抜けた後の一般動詞は原形になります。
主語+ did not(didn’t) +動詞の原形〜.
He had lunch together with his friend.
彼は友達と一緒にランチを食べました。
→ He did not have lunch together with his friend.
Ken and his sister bought toys.
ケンと妹はおもちゃを買いました。
→ Ken and his sister did not buy toys.
I caught some fish.
魚を何匹か釣りました。
→ I didn’t catch any fish (but I caught an empty can!).
疑問文と否定文以外にもdidが現れる時があります。それは「した」ということを強調したい時です。
I won the game.
ゲームに勝ちました。
強調すると、
I did win the game!
ゲームに勝ったんだってば!
となります。
一般動詞過去形 疑問文と否定文 練習問題にチャレンジ!
では練習問題です。全部で10問あります。英文で間違っているところを直しましょう。
I did work overtime yesterday.
私は昨日残業しませんでした。
did work→did not work(didn’t work)
「しませんでした」とあるので否定文にしましょう。
Sally and Mike did have not lunch together.
サリーとマイクはランチを一緒に食べませんでした。
did have not→did not have
否定文ではnotをdidの後に置きます。
Do you called your mom last Wednesday?
先週の水曜日にお母さんに電話しましたか?
Do you called→Did you call
疑問文では一般動詞に隠れていたdidが文頭に現れます。そのあとの一般動詞は原形になります。
The party go well.
パーティはうまくいきませんでした。
go→did not(didn’t) go
「いきませんでした」とあるので一般動詞過去の否定文にしましょう。否定文の形は、did not+動詞の原形でしたね。
Did you did your best?
あなたはベストを尽くしましたか?
did→do
このdoは「する」という意味の一般動詞です。疑問文では一般動詞は原形になります。
The Wilson’s didn’t moved to Chicago.
ウィルソン一家はシカゴには引っ越しませんでした。
moved→move
否定文では一般動詞は原形になります。
Kate not did do her homework yesterday.
ケイトは昨日宿題をしませんでした。
not did→did not(didn’t)
否定文の形は、主語+ did not(didn’t) +動詞の原形〜.です。
Does the train stopped at your station?
電車は自分の駅で止まりましたか?
Does the train stopped→Did the train stop
一般動詞過去の疑問文は、Did + 主語 +動詞の原形〜?です。
(⑧を受けて)No, it’s not.
いいえ(止まりませんでした)
it’s not→it did not(didn’t)
疑問文への答え方は、No, 主語+did not.です。
Kevin and his friend did not wanted to see each other.
ケビンと友達はお互いに顔を見たくありませんでした。
wanted→want
否定文では一般動詞は原形になります。
一般動詞過去 【疑問文・否定文】 まとめ
今回は一般動詞過去の疑問文と否定文についてみてみました。
まとめるとこのようになります。
- 一般動詞過去形の文の一般動詞にはdidが隠れていて、疑問文や否定文になるとその姿を表す
- 疑問文は、Did + 主語 +動詞の原形〜?になる
- 否定文は、主語+ did not(didn’t) +動詞の原形〜.になる
一般動詞過去の疑問文と否定文は、didの性質と置く位置さえ理解できればあとは簡単です。もし練習問題を間違えてしまった時はもう一度見直しましょう!
おすすめの本!
下の記事では一般動詞について学べます。あわせてご覧ください。
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