これ重要!一般動詞の過去形は動詞の形がカギとなる【クイズ付】

past



英語を話したり聞いたりするとき、特に多くの初級者の方がうっかり忘れてしまうのが「時制」です。「時制」とは現在・過去・未来の3つのことで、文にはこのうちのどれか1つを必ず当てはめなければいけません。ここが曖昧になってしまうと、相手とのコミュニケーションがうまくいかなくなってしまいます。

例えば、

聞いて!

先週の日曜日にディズニーランドに行くの!

そうなんだ〜。(で、それって行くの?それとも行ってきたの?)


というように。

今回は3つの時制のうち、一般動詞を使った過去時制についてわかりやすく解説していきます。これを読めば、今よりも自信を持って過去形を使いこなすことができると思います。

最後の10問クイズにもぜひチャレンジしてみてくださいね!


ではみていきましょう。

一般動詞の過去形は基本的に動詞を変化させる

一般動詞には規則動詞規則動詞の2つがあります。

規則動詞

過去形にする時に語尾にedの形をとり、規則正しく変化するもの。

不規則動詞

過去形にする時に動詞そのものの形が変化するもの。または何も変化しないもの。


規則動詞の過去形

まずは、過去形にする時に語尾がedの形をとり、規則正しく変化する動詞を見ていきましょう。edをつけるだけでなく、単語によっては形に気をつけないといけないものがあります。

語尾の形
動詞の原形にedを付ける動詞の原形+edwatched, talked, walked, washed, kicked, opened, など
語尾がeで終わる動詞には、
dだけつける
動詞の原形+dliked, used, hoped, hatedなど
【子音+y】で終わる動詞は、
yをiに変えてedをつける
y → iedstudied, tried, carried, copied, hurried など
【母音+p】で終わる動詞は、
pedをつける
p+pedstopped, stepped, dropped, shopped, など

発音は3パターン

speak

ここで発音ついても触れておきましょう。発音の違いには3パターンあります。

パターン1

/ t /(トゥッ)になる

edの直前の音が/p/(プッ)、/s/(スッ)、/sh/(シュッ)、/ch/(チッ)、/k/(クッ)、のような無声音の場合はトゥッという音になります。無声音とは、喉に手を当てて発音したときに、手に音の振動が伝わってこない音のことです。

stopped

passed

washed

watched

cooked



パターン2

/d/(ドゥッ)になる

edの直前の音が有声音になるときはドゥッという音になります。有声音とは先ほどの無声音とは反対に、喉に手を当てて発音してみたときに、手に音の振動が伝わってくる音のことです。

opened

used

studied

tried

carried



パターン3

/id/(イッドゥ)になる

edの直前の音が/ t /か/ d /になるときはイッドゥという音になります。

wanted

hated

ended



まとめるとこのようになります。

/ t /
トゥッ
/ d /
ドゥッ
/ id /
イッドゥ
stopped
passed
washed
watched
cooked
など
opened
used
studied
tried
carried
など
wanted
hated
ended
added
handed
など


最初は慣れないかもしれませんが、文になったものを何度も声に出して練習すれば、自然に発音できるようになります。いくつか音声付きの例文を用意したのでぜひ練習してみてください。


My daughter studied hard for the math exam.
私の娘は数学の試験に向けて一生懸命勉強しました


I watched a baseball game on TV.
私はテレビで野球の試合を見た


He wanted to go play.
彼は遊びに行きたかった


He tried to save some money.
彼はいくらか貯金しようとした


I carried my suitcase to the hotel.
私はスーツケースをホテルまで運んだ


We stopped by the bank.
私たちは銀行に立ち寄った


Someone walked into my room.
誰かが私の部屋に歩いて入ってきました


I stepped on something by accident.
私はあやまって何かを踏んでしまった


Ann hated to watch horror movies.
トムはホラー映画を見るのが大嫌いだ


規則動詞の過去形

もう1つのパターンは、動詞そのものの形が変わったり変わらなかったりする、不規則動詞と呼ばれるものです。これには一定のルールがないので頑張って覚えていくしかありません。

中学で学ぶ不規則動詞の過去形をまとめました。

動詞そのものの形が変わるもの

原形(主な意味)過去形
become(になる)became
begin(始める・始まる)began
break(壊す)broke
bring(持ってくる)brought
build(建てる)built
buy(買う)bought
catch(捕まえる)caught
choose(選ぶ)chose
come(来る)came
do/does(する)did
draw(描く)drew
drink(飲む)drank
drive(運転する)drove
eat(食べる)ate
fall(おちる)fell
feel(感じる)felt
find(見つける)found
fight(戦う)fought
fly(飛ぶ)flew
forget(忘れる)forgot
get(得る)got
give(与える)gave
go(行く)went
grow(成長する)grew
have(持っている)had
hear(聞こえる)heard
hold(持つ・保つ)held
keep(保つ)kept
know(知っている)knew
lay(置く)laid
leave(去る・残す)left
lend(貸す)lent
lie(横たわる)lay
lose(失う)lost
mean(意味する)meant
meet(会う)met
pay(支払う)paid
read(読む)read
ride(乗る)rode
ring(鳴る・鳴らす)rang
rise(昇る)rose
run(走る)ran
say(言う)said
see(見る)saw
sell(売る)sold
send(送る)sent
shine(輝く)shone
sing(歌う)sang
sink(沈む)sank
sit(座る)sat
sleep(寝る)slept
speak(話す)spoke
spend(過ごす)spent
stand(立つ)stood
steal(盗む)stole
swim(泳ぐ)swam
take(取る)took
teach(教える)taught
tell(伝える・話す)told
think(考える)thought
throw(投げる)threw
understand(分かる)understood
wake(眼が覚める)woke
wear(身につけている)wore
win(勝つ)won
write(書く)wrote

形が変わらないもの

過去形になっても形が変わらないものもあります。数は多くないのですぐに覚えられると思います。

原形(主な意味)過去形
cut(切る)cut
hit(打つ)hit
let(let+人+動詞の原形で)させるlet
putput
readread(発音は「レッド」)



最初は頭で考えたりしてとっさには出てこないかもしれませんが、文になったものを何度も声に出して練習すれば、自然に出て来るようになります。

これもいくつか音声付きの例文を用意したのでぜひ練習してみてください。

Lisa bought a skirt.
リサはスカートを買いました


We ate a hamburger for lunch.
私たちはランチにハンバーガーを食べました


Meg drove to the station to pick up her daughter.
メグは娘を迎えに車で駅に行きました


She did her nails yesterday.
彼女は昨日ネイルをしました


Alex told me a story about his childhood.
アレックスは幼少時代の事について教えてくれました


They spent five days in Hawaii.
彼らは5日間ハワイで過ごしました


I read a book about European history.
私はヨーロッパの歴史の本を読みました


She let me borrow her car.
彼女は私に車を貸してくれました



以上が一般動詞の規則動詞と不規則動詞についてでした。

このように過去形は動詞を変化させて表すことができます。

現在形と違って過去形は主語の人称(一人称・二人称・三人称)に影響されせん。主語が何であれ、過去形は全部同じ形です。

過去形には「過去を表す時の表現」が便利!

clear glass ball

過去時制ではしばしば「時を表す表現」が一緒に使われます。それを使うことで、過去は過去でもどの時点のことなのかをハッキリさせることができます。

置く位置は文頭か文末になります。またこれらの表現は過去時制とともにしか使えません。

意味使い方
yesterday昨日
〜 ago〜前3 days ago「3日前」, a few hours ago「2、3時間前」, a long time ago「昔」など
last 〜ひとつ前の〜last night「昨夜」, last month「先月」, last time「前回」など
the day before yesterdayおととい
at that timeあの時
in those daysあの頃


例文

Yesterday, she studied for an English test .
彼女は昨日英語のテスト勉強をしました

Jim met his girlfriend a few days ago.
ジムは数日前に彼女に会いました

I went to Disneyland last month.
先月私はディズニーランドに行きました

The day before yesterday, the new movie came out .
その新しい映画はおととい公開されました

He was a a hight school student at that time.
彼はあの時高校生でした

Many people enjoyed bowling in those days.
あの頃多くの人がボーリングを楽しみました


クイズに挑戦!一般動詞/過去形/平叙文

クイズです!

一般動詞の過去形のクイズです。正しい答えを選びましょう。


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一般動詞の過去形・規則/不規則動詞 まとめ

今回は一般動詞の過去時制についてみてきましたがいかがだったでしょうか。

改めてまとめてみましょう。

  1. 一般動詞には規則動詞と不規則動詞がある
  2. 規則動詞の過去形には、基本的に動詞の原形にedをつける
  3. 不規則動詞の過去形は、形そのものが変わるものと何も変わらないものとがある
  4. 過去形とともに使われる「時を表す表現」がある


となります。

クイズで間違えてしまった人は何度も復習をしておきましょう。

過去形の練習方法でオススメなのが、日記を書くことです。長い日記は続かないことが多いので、3行日記がいいでしょう。できれば3つとも違う動詞を使ってみましょう。

例えば、

I ate a banana and yogurt for breakfast.

I met my friend in the afternoon.

My mom called me at eight o’clock.

のようにです。

最初は簡単な文で全然大丈夫ですので、少しずつ文を作る練習をしていくといいと思います。単語が分からないときは、辞書を引いたりスマホで調べたりすることも大切です。まずは一ヶ月、継続してやってみましょう!

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植物の芽 sprout
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こんにちは!英会話スクールの主任講師として約10年ほど英会話を教えてきました。英会話スクール講師のほかTOEICセミナー講師、通信教育の添削指導者、英語翻訳などを経て、現在は大阪で主婦をしています。TOEIC910点取得。得意分野は英文法、発音、英検・TOEIC、アメリカンカルチャーなど。中学英語の見直しを基本に、みなさんに役に立つ記事を発信しています!