長文が苦手?英文の主語(S)と動詞(V)を簡単に見つけるコツ

looking for S and V



英語の文章を読むときに、短い文はスラスラ読めるけど長くなると遅くなったり内容が入ってこなかったり、という人はいませんか?

文が長いと途中で何を言っているのかわからなくなってしまうニャ。

英文を読むのが苦手な原因は、おもに次の二つの理由が考えられます。

  1. 単語の意味が分からない。
  2. 文の構造が分からない。

①については、日頃からボキャブラリーを増やしていくことに越したことはありません。

でも単語帳をひたすら暗記するやり方は飽きやすく長続きしないので、できれば自分の興味のある内容のストーリーやニュースなどを読んでいくほうが、頭に入りやすいのでオススメです。

また、読んでいるときに知らない単語が出てくるのは当然のことです。大切なのは、前後の文脈からその単語の意味をなんとなく推測しながら読み進めていく力です。分からない単語に出くわしてもそこで止まらず、先へ進んでいく勇気も必要なのです。単語の意味を調べるのは全部読み終わってからにしましょう。


さて前置きが長くなりましたが、今回取り上げるのは、②の「文の構造が分からない」ときです。

英文には必ず主語と動詞が存在します。言ってみれば、そのほかの部分は単なる補足情報にすぎません。この【主語と動詞】というコアとなる骨組みをしっかり見つけることができれば、長文を読んでいても内容がスッと頭に入ってくるようになります。

ではさっそく主語と動詞の見つけ方のコツを見ていきましょう。

よろしく頼むニャ!


主語(S)を見つける

主語の見分け方

主語(S)になるのは必ず名詞です。主語は文中で「〜は」「〜が」を表し、英語では基本的に文頭にあることがほとんどです。

My child plays soccer.
私の子供はサッカーをします。

とあれば、My child「私の子供」という名詞がこの文の主語(S)です。


Kate and Jim are good friends.
ケイトとジムは仲の良い友達です。

この場合はKate and Jim「ケイトとジム」が一つのまとまりとなり、文の主語(S)になっています。


また、動名詞も名詞の仲間です。

Skiing is a lot of fun.
スキーをすることはとても楽しいです。

とあれば、動名詞のSkiing「スキーをすること」が文の主語です。


An important meeting starts at two o’clock.
大切な会議が2時に始まります。

【形容詞+名詞】のように、形容詞が名詞を修飾しているときは一つのまとまった主語(S)として考えます。


If you need a plastic bag, large ones will cost ten cents.
レジ袋が必要ならば、大きいのが10セントです。

これは文が2つ繋がっている文ですが、一つはif「もし〜なら」という接続詞で導かれている文です。接続詞によって導かれている文は従節と呼び、主節である一番言いたい文を副詞的に修飾しているだけに過ぎません。よってこの文全体の主語(S)は、後半の主節の文頭にあるlarge onesということになります。

主語は< >で囲む

最初のうちは、主語を見つけたら< >のような記号で囲っておくと、見た目も分かりやすくなるでしょう。

  • <My child> plays soccer.
  • <Kate and Jim> are good friends.
  • <Skiing> is a lot of fun.
  • <An important meeting> starts at two o’clock.
  • If you need a plastic bag, <large ones> will cost ten cents.

確かにこうすれば主語がどれなのかが一目で分かるニャ!


動詞(V)を見つける

主語を見つけることができたら、次はそれに対する動詞(V)を見つけます。

動詞の種類

動詞は基本的には主語の後ろにあります。そして、動詞にはbe動詞と一般動詞の2種類あり、これが動詞の基本となります。

be動詞は「〜です」「あります」を意味する動詞、一般動詞は主語が起こす動作を表す動詞です。

My hometown is a big city in Hokkaido.(be動詞)
私の故郷は北海道にある大きな都市です。

I studied Asian history at a university.(一般動詞)
私は大学でアジア史を勉強しました。



動詞は文の意味によって、未来形、進行形、受動態、完了形に姿を変えることがあります。また、助動詞とともに使うこともあります。

We are going to move to Osaka next month.(未来形)
私たちは来月大阪に引っ越す予定です。

My son is playing a video game now.(進行形)
私の息子は今テレビゲームをしています。

This table was made in France.(受動態)
このテーブルはフランスで作られました。

I haven’t finished my homework yet.(完了形)
私はまだ宿題を終えていません。

The weather should be nice tomorrow.(助動詞とともに)
天気は明日よくなるはずです。


動詞の変形に自信のない人は、まず中学までの文法を見直しておきましょう。

動詞にはアンダーラインを引く

主語を< >で囲ったときと同じように、動詞を見つけたら最初のうちはそこにアンダーラインを引いておくと見た目が分かりやすくなります。

  • <My hometown> is a big city in Hokkaido.
  • <I> studied Asian history at a university.
  • <This table> was made in France.
  • <I> haven’t finished my homework yet.
  • <The weather> should be nice tomorrow.


これで文の骨組みが分かりやすくなりました。

この方法は、最初は面倒かもしれませんが、正しい文構造を理解するのにとても役立つトレーニング法です。英文を読む時は必ず主語と動詞を見つけながら読み進めていきましょう。

主語と動詞が離れている場合は英文をスリム化する

ふつう動詞は主語のすぐ後にありますが、そうでない場合もあります。

例えば次の例文を見てください。

The news of the car accident which happened on the high way last night was very shocking.

英文を読んでいるときに、このような長い文章に出会うことがあります。

さて、この文の主語と動詞はどれでしょう?

そんな時は、文法上あってもなくても影響のない部分をそぎ落として、文章をスリム化させることが大切です。

でも、その「あってもなくても影響のない部分」がどれかわからないニャ。


「あってもなくても影響のない部分」というのは、単に修飾している部分を指します。その例としては、次のようなものがあります。

  • 副詞
    I can do it well.
    私はそれをうまくできる。
  • 前置詞+名詞
    The dog was barking in front of the door.
    その犬はドアの前で吠えていた。
  • 直前の名詞を修飾している修飾語(句)
    The new classmate who talked to me was friendly.
    私に話しかけてきた新入生はフレンドリーだった。
  • カンマとカンマで挟まれているもの
    Mt. Fuji, one of the most beautiful mountains in Japan, is 3776 meters high.
    富士山は日本で最も美しい山の一つだが、3776メートルの高さがある。


これらあってもなくても影響のない部分をカッコでくくってスリム化すると・・・

I can do it (well).
→ <I> can do it.

The dog was barking (in front of the door).
→ <The dog> was barking.

The new classmate (who talked to me) was friendly.
→ <The new classmate> was friendly.

Mt. Fuji(, one of the most beautiful mountains in Japan, )is 3776 meters high.
→ <Mt. Fuji> is 3776 meters high.


となるわけです。

では最初に出てきた文もスリム化してみましょう。

The news (of the car accident) (which happened) (on the high way) (last night) was (very) shocking.
→ <The news> was shocking.

このとうり骨組みだけがきれいに残り、英文のスリム化ができました。

主語と動詞が離れている時は、いらない部分をカッコでくくってしまえば離れている動詞が見えてくる!

英文にもダイエットが必要ってことニャ。


主語がない?!いいえ、ちゃんとあります。

倒置を見抜け!

さて、普通の肯定文では「S→V」の順番ですが、あるときに「V→S」というように主語と動詞の順序が逆転してしまうことがあります。それを「倒置(とうち)」と呼びます。

倒置の目的はズバリ、強調したい語を文頭に置くことで印象に残すため、です。

倒置が起こると、通常の語順ではなくなるため主語と動詞を見つけにくくなってしまいますが、その後の語順は基本的にYes/No疑問文の語順と同じなので、そう難しく考える必要はありません。

倒置が起こる条件はいろいろあります。

ここでは初心者の方にも分かりやすいものを3つご紹介したいと思います。

場所を表す副詞(句)が文頭に来た時


倒置前
<His wife> was on my left.
彼の奥さんは私の左側にいた。

倒置後
On my left was <his wife>.
私の左側にいたのは彼の奥さんだった。



倒置前
<A bench> is there.
ベンチがそこにあります。

倒置後
There is <a bench>.
そこにベンチがあります。

形容詞が文頭に来た時

倒置前
<A man> who has good friends is happy.
いい友を持つ人は幸せだ。

倒置後
Happy is <a man> who has good friends.
幸せなのはいい友を持つ人だ。



倒置前
<The view> from here is beautiful.
ここからの景色は美しい。

倒置後
Beautiful is <the view> from here.
美しいのはここからの景色です。

否定を含む語が文頭に来た時

倒置前
<He> will never know.
彼はそれを知ることはないだろう。

倒置後
Never will <he> know.
決して彼は知ることはないだろう。



倒置前
<She> eats only fish.
彼女は魚しか食べません。

倒置後
Only does she eat fish.
唯一彼女が食べるのは魚です。

倒置になる条件はまだ他にもありますが、まずこの3つのパターンを知っておくといいでしょう。

倒置だと見抜くコツは、「なんかいつもと違う」という感覚を持つことです。いつも違うと思ったならば、まず倒置を疑ってみましょう。

upside down


主語と動詞が省略される命令文と感嘆文

命令文と感嘆文は主語が省略されています。

命令文

命令文は動詞の原形で始まる文で、「〜しなさい」という意味になる文です。

Go home now.
今すぐ家に帰りなさい。

一見主語がないように見えますが、命令文は主語がすでにyouと決まっているため省略されているのです。

もともとは、

<You> go home now.

という文だったわけですね。

感嘆文

感嘆文は「なんて〜でしょう!」という驚きを表現する文です。

What a beautiful day!
なんていい天気なんだ!

これは主語はもちろん、動詞さえも省略されています。

もともとは、

What a beautiful day <it> is!

という文になります。


ちなみにhowを使った感嘆文もあります。

How crazy!
彼はなんてクレイジーなんだ!

この場合も分かり切っている主語と動詞は省略することができます。

もともとは、

How crazy <he> is!

という文になります。


主語や動詞がない!と焦るまえに、命令文や感嘆文の可能性がないか考えてみましょう。

なんかいつもと違うっていう感覚が大切だニャ。


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クイズ! 主語と動詞はどれ?

では最後に練習をしてみましょう。

例文を用意したので、それぞれの主語(S)と動詞(V)を見つけてみてください。(英検試験問題より一部抜粋)

I think that we can become good friends.
私たちはいい友達になれると思います。

<I> think (that we can become good friends).

that〜は「〜ということ」という接続詞でつながれた文。


The man talking with a woman at the door is my husband.
ドアのところで女性と話をしている男性は私の主人です。

<The man> (talking with a woman) (at the door) is my husband.

talking with a womanは直前の名詞を修飾している部分。at the doorは「前置詞+名詞」。


My friend from England is going to visit Japan with his family next month.
イギリス出身の私の友達が来月家族と一緒に日本を訪れる予定です。

<My friend> (from England) is going to visit Japan (with his family) (next month).

from Englandとwith his familyは「前置詞+名詞」。next month「来月に」は副詞句。


Please bring bags from your home when you shop at our store.
当店でお買い物する際は、ご家庭から買い物袋をご持参ください。

(Please) bring bags (from your home) (when you shop at our store).

動詞の原形で始める命令文。主語youは省略されている。pleaseは副詞、from your homeは「前置詞+名詞」、when以下は接続詞でつながれている文。


Not a single word could I say when I saw it.
それを見た時、私はひと言も発することができませんでした。

Not a single word could <I> say (when I saw it).

否定notが文頭に来た時ため倒置が起きている。後の文の語順はV+Sになる。when以下は接続詞でつながれている文。


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英文の主語(S)と動詞(V)を見つける まとめ

今回は英文の主語と動詞を見つけるコツをご紹介しました。

まとめると次のようになります。

  1. 主語は必ず名詞である。
  2. 主語を見つけたら< >で囲む。
  3. 動詞は文の意味によって形が変わる。
  4. 動詞を見つけたらアンダーラインを引く。
  5. 長い文はいらない部分をカッコで囲みスリム化を図る。
  6. 主語・動詞が見つけにくい場合がある

英文が長くなるとどうしても内容が頭に入ってこないという人は、この方法で練習を積み重ねてみてください。印をつける必要がないくらいにまでになれば、面白いように英文が頭に入ってくるようになり、長文を今よりもずっと速く読めるようになるでしょう。

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こんにちは!英会話スクールの主任講師として約10年ほど英会話を教えてきました。英会話スクール講師のほかTOEICセミナー講師、通信教育の添削指導者、英語翻訳などを経て、現在は大阪で主婦をしています。TOEIC910点取得。得意分野は英文法、発音、英検・TOEIC、アメリカンカルチャーなど。中学英語の見直しを基本に、みなさんに役に立つ記事を発信しています!