【命令文】の基本と応用。丁寧な表現から上から目線まで

imperative



今回は命令文を取り上げてみます。日本語で「命令」と聞いたらなんとなく威圧感を感じてしまいそうですが、英語ではわりと普通に登場します。それは日本語の命令とは少しニュアンスが違うからです。

例えば道案内で…

Go down this street for two blocks, then turn left. You’ll see it on your right.
この道を2ブロックまっすぐ行ってから左に曲がって。そうすれば右手に見えるわよ。


料理の手順を説明するときでも…

Cook the pasta in a large saucepan of salted boiling water, then drain and return to the pan.
鍋に塩を入れて沸騰させたお湯でパスタを茹でてね。それからお湯を切って鍋に戻して。

そんな微妙なニュアンスを感じながら、今回は命令文のキホン形を確認した後、丁寧なお願いから上から目線の言い方なども学んでいきたいと思います。

命令文のキホン

ではまず命令文のキホン形を見ておきましょう。

一般動詞を使った命令文

命令文では、命令する相手が「あなた=you」であるということがもう分かっています。なので、分かりきっている主語は省略して動詞から始めます。そのとき動詞は原形にします。

例えばstandという一般動詞を使った文があります。

You stand up.
あなたは立つ。

という文を命令文にする時は主語(=You)を省略して、

Stand up.
立って。

のように動詞の原形から始めます。これで「立って」という命令文の出来上がりです。簡単ですね。

be動詞を使った命令文

be動詞を使った命令文でも同じように作ることができます。

You are careful.
あなたは注意深い。

という文の主語(=You)を省略して、areを動詞の原形にします。be動詞のis/am/areの原形はどれもbeなので、

Be careful.
注意して。

となります。Are careful.とは言いません。

【命令文】のキホン形

主語=Youは省略し、動詞の原形から始める。

一般動詞とbe動詞、どっち使う?

さて、命令文を作るときに一般動詞かbe動詞のどっちを使っていいのか分からないという方はいませんか?

どちらを使っていいのかが分からない理由は、おそらく一般動詞とbe動詞の区別がついていないからです。

一般動詞とは、eat, run, study, watch, などの実際の行動を表す動詞で、アクション動詞とも呼ばれる動詞です。そのほかに、see, feel, hear, tasteなどの感覚を表す動詞(知覚動詞)も一般動詞に含まれます。

一方be動詞とは、「です」「います」を表し、たいていの場合その後に形容詞や名詞が続きます。例えば、

I am happy.(形容詞が続く例)
私は幸せです。

I am a doctor.(名詞が続く例)
私は医者です。

というように。

では次の日本語の文を英語の命令文にするときには、一般動詞とbe動詞のどっちを使えばいいのでしょう?

  1. ここに座って。
  2. 明日電話ちょうだい。
  3. 静かにしてください。
  4. 今すぐ起きて。
  5. いい子でいてね。

この中で一般動詞の命令文になるのは❶❷❹です。sit(座る)、call(電話する)、wake(起きる)という動詞を使うからです。

そしてbe動詞の命令文になるのは❸と❺です。quiet(静かな)という形容詞と、a good boy(いい子)という名詞を使うからです。答えの英文は、

  1. Sit down here.
  2. Call me tomorrow.
  3. Be quiet.
  4. Wake up right now.
  5. Be a good boy.

となります。

be動詞と一般動詞の違いがあやふやな人はこの記事も参考にしてください↓

植物の芽 sprout

今さら聞けないbe動詞の現在形とは?否定文と疑問文もまとめて解説

superman

【三単現のS】一般動詞の現在形はいつどう変化するのかが大事。

命令文の否定形「〜しないで」のDon’t

命令はいつも「〜して」という場合だけではありませんね。「〜しないで」という否定の命令もあります。そんな時に登場するのがDon’tです。

作り方は簡単です。一般動詞、be動詞に関係なくDon’tを文頭に置ってくるだけでいいのです。

Don’t forget your bag.
カバンを忘れないで

Don’t be silly.
バカなこと言わないで

Don’t make excuses.
言い訳しないで

Don’t touch it.
それ触っちゃダメ

Don’t be afraid.
怖がらないで

doは一般動詞に使うものじゃないの?と思われるかもしれませんが、否定命令文ではbe動詞にもdoを使うことができるところがとても分かりやすいですね。

Don't
Don’t bite me!

pleaseとwill youで丁寧に言える命令文

英語の命令文は日本語の「命令」と少しニュアンスが違うと先ほども言いました。命令文は普通の会話でもよく使う言い方なのですが、「どうぞ〜してください」というように、もっと丁寧に言う方法があります。それが、pleaseを使った命令文と、will you?を使った命令文です。

pleaseを使った命令文

pleaseを置けるところは2つ、文頭か文末です。文末に置く時は、カンマの後に続けます。

Please sit down here.
Sit down here, please.
こちらに座ってください

短い文の時は、前にpleaseを置いた場合も後ろにpleaseを置いた場合も意味は変わりません。ただ、前に置いた方が丁寧さが先なので、より丁寧な表現であるということが言えます。

後ろにpleaseを置いた場合は、カンマで区切られている通り、ちょっとした「後から付け足した感」があります。特に長い命令文などでは、いろいろ言ったけど、最後に「じゃ、お願いね」という感じで命令を和らげることができます。

Come in and put your bag here before you sit down, please.
中に入って座る前にカバンをここに置いて。お願いします。

will you?を使った丁寧なお願い

will youを使えば丁寧なお願いをすることができます。これも文頭か文末に置くことができます。また、pleaseと時と同じように文末に置く時はカンマで区切りましょう。

Will you open the window?
Open the window, will you?
窓を開けてくれませんか。

先ほどのpleaseと同じように、後ろにwill youを置いた方が「じゃ、お願いね」という付け足した感があります。

Call me back when you get home from work tonight, will you?
今夜仕事から家に帰ったら電話をかけ直して。ね?

命令文, +and / 命令文, +or

【命令文, and〜】で「そうすれば〜だ」という文ができます。

Go now, and you will see her.
今行って。そうすれば彼女に会えるよ。

Take this medicine, and you will feel better.
この薬を飲んで。そうすれば気分が良くなるよ。


【命令文, or〜】で「さもないと〜だ」という文ができます。

Hurry, or you will be late.
急いで!そうじゃないと遅刻するよ。

Put on a jacket, or you will catch a cold.
上着を着て。じゃないと風邪ひくよ。



使う相手に注意!上から目線な命令

助動詞のhad betterやmust、have toを使えばきつい命令を表すことができます。

had better「〜しないと痛い目に合う」脅し
must「〜しないといけない」義務
have to「〜する必要がある」必要性

下に行くほど「キツさ」が和らぎます。上から物を言う感じになりますので、使う相手に気をつけましょう。またこれは相手=youだけでなく、自分や第三者にも使うことができることから、主語を省略せずに使います。

had betterを使った脅しに近い表現

had betterは「そうしないと痛い目に合う」というニュアンスのある強い警告です。

You had better say no.
断りなさい。

You had better hurry.
急ぎなさい。

He had better stop smoking right now.
彼は今すぐタバコをやめないといけない。

mustを使った義務を表す表現

mustは強制的に「〜しなければならない」という意味を表す助動詞です。

You must finish your homework today.
宿題は今日終わらせなさい。

I must go.
もう行かないと。


「〜してはいけない」という禁止を表現する時は、mustを否定形にしてmust notとなります。

You must not drink too much.
お酒を飲みすぎないで。

You must not run in the house.
家の中は走ってはいけません。

had better

have toを使った必要性を表す表現

have toも「〜しなければいけない」という意味の助動詞です。ただしmustほどは強制力はありません。

You have to be nice to everyone.
みんなに優しくなりなさい。

You have to tell the truth.
本当のことを言ってちょうだい。

He has to be there by 2 o’clock.
彼は2時までにそこに着いていないといけない。

have toがdon’t have toのように否定になると、「〜する必要がない」という意味になり、命令ではなくなります。

You don’t have to reply to my e-mail.
メールへの返信は不要です。

【命令文】基本と応用 最後に

今回は命令文をいろいろ見てきました。基本の形を確認した後、丁寧な表現から、使う相手に気をつけないといけない表現までたくさんありましたね。命令は信頼関係があってこそできることです。相手に失礼にならないように使い分けていきましょう。

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