みなさんの中でbe動詞と一般動詞の違いが分からないという人はいませんか?
中学英語の基礎中のキソと言えるのが「be動詞」です。be動詞が分かっているのと分からないのとではこの先の英語の上達に大きな差が出てきてしまいます。
そんなことにならないためにも、まずは早めにbe動詞を見直しておきましょう。
今回目指すゴールは、be動詞とは何かをしっかり理解し、その現在形を理解することです。最後には練習問題もありますのでぜひやってみてください。
ではさっそくみていきましょう。
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be動詞の現在形とは?一般動詞と何が違う?
be動詞とは、文の中で「です」「います(あります)」にあたる動詞です。
例えば日本語で見てみると、
- 母は看護師です。
- 妹たちはかわいいです。
- 父はリビングにいます。
- その銀行は駅前にあります。
などのように、文中のオレンジ色になっているところが英語でbe動詞になるところです。
英語にすると、
私は看護師です。
I am a nurse.
父はリビングにいます。
My dad is in the living room.
となります。
それに対して一般動詞と呼ばれるものは、もっと具体的なアクションを表す動詞のことです。動作動詞とも言いますが、例えば、「泳ぐ」「走る」「食べる」「寝る」というような動作です。動作動詞の数は無限です。
これがbe動詞と一般動詞との違いです。
be動詞とは何かが分かったところで、次にbe動詞の種類をみてみましょう。
be動詞現在形の種類は3つだけ

be動詞の種類は am, are, is の3つだけです。
このうちのどれを使うのかは文の主語が何であるかで決まります。
下の表で確認してみましょう。
主語 | be動詞 |
---|---|
I | am |
you / we / they / 複数形の名詞 | are |
he / she / it / 単数形の名詞 | is |
am
- 主語が I のときは am を使います。
I am a student.
私は学生です。
I am happy.
私は幸せです。
I am in the park.
私は公園にいます。
are
- 主語が you, we, they や複数のときは are を使います。
You are my best friend.
あなたは私の親友です。
We are young.
私たちは若いです。
They are at the bank.
彼らは銀行にいます。
Dogs are cute.
犬はかわいいです。
is
- 主語が he, she, it や単数のときは is を使います。
He is a chef.
彼はシェフです。
It is difficult.
それは難しいです。
Your bag is on the chair.
あなたのバッグは椅子の上にあります。
文中の主語が I のとき→ am
文中の主語がYou, We, They, 複数のとき→ are
文中の主語がHe, She, It, 単数のとき→ is
be動詞はイコールの働きをする
be動詞は「主語」と「be動詞のすぐ後の語」を = (イコール)としてつなげる働きをします。
次の文を見てください。
I am a doctor.
私は医者です。
この文の「I(私)」と「a doctor(医者)」は同じ人物です。それをbe動詞の am が間に立って =(イコール)の働きをしているということにお気づきでしょうか?
つまり、I am a doctor. という文は、
I = a doctor
ということです。
もう少し文を長くしてみましょう。
The food at this restaurant is good as I thought.
このレストランの食べ物は思っていた通り美味しいです。
文は少し長くなりましたが、余計な修飾語(省略しても成り立つ語句のこと。ここではat this restaurantとas I thought)を取り除くと、基本的な文の構造はThe food is good.とシンプルな文だとわかります。
そして、The food is good という文は、
The food = good
となり、isが =(イコール)の働きをしていることが分かります。
このことはbe動詞とは何かを理解する上でとても大切なことなのでぜひ覚えておきましょう。
さらにこれは長文読解などを解くときに大まかな内容を理解するのに役立ちます。文を読んでいるときにbe動詞の文が出てきたら、前述したイコールの法則が成り立つかどうかをチェックしてみてください。この作業に慣れてくると文を速く読めるようになり読解力アップにもつながります。
be動詞現在形は主語とつながる事で短縮できる

be動詞はしばしば主語につながって短縮されます。話し言葉ではほとんどの場合短縮されると思ってもいいでしょう。
このとき、短縮したことを示すために「’」(アポストロフィー)をつけるのを忘れないでくださいね。
元の形 | 短縮形 |
---|---|
I am | I’m |
You are | You’re |
He is | He’s |
She is | She’s |
It is | It’s |
My dog is | My dog’s |
We are | We’re |
They are | They’re |
It is my umbrella.
→ It’s my umbrella.
それは私の傘です。
We are Australians.
→ We’re Australians.
私たちはオーストラリア人です。
be動詞現在形の否定文は notの位置に気をつけよう
「〜ではありません」「いません(ありません)」という否定文を作るときはbe動詞のあとに not を置きます。
主語 | be動詞 | be動詞の否定文 |
---|---|---|
I | am | am not |
you / we/ they / 複数形の名詞 | are | are not (aren’t) |
he/ she / it / 単数形の名詞 | is | is not (isn’t) |
be動詞とnot は「’ 」アポストロフィーをつけて短縮することができます。ただし、am not をamn’t としたり、you’ren’t と2ヶ所以上短縮することはできません。
私は会社員ではありません。
誤 I amn’t an office worker.
正 I’m not an office worker.
あなたのバッグはリビングにはありません。
誤 Your bag’sn’t in the living room.
正 Your bag’s not in the living room. または、Your bag isn’t in the living room.
be動詞現在形の疑問文はbe動詞を主語の前に置く
聞き方
be動詞の疑問文は、be動詞を主語の前に持ってきて、文末に?(クエスチョンマーク)をつけます。
Are you his friend?
あなたは彼の友達ですか。
Is she tall?
彼女は背が高いですか。
Am I correct?
私は正しいですか。
答え方
答えは、
Yes, 主語+be動詞.
No, 主語+be動詞.
の形で答えましょう。be動詞は主語に合わせます。また、英語では同じ単語のくりかえしを避けるために、答えでは代名詞を使います。
Is he Sara’s boyfriend?
彼はサラの彼氏ですか。
Yes, he is. / No, he is not. (No, he isn’t.)
はい、そうです。/ いいえ、違います。
Is this food delicious?
この食べ物は美味しいですか。
Yes, it is. / No, it is not. (No, it isn’t.)
はい、美味しいです。/ いいえ美味しくないです。
Are you a hair dresser?
あなたは美容師ですか。
Yes, I am. / No, I am not.(No, I‘m not.)
はい、そうです。/ いいえ、違います。
be動詞現在形の練習問題にチャレンジしよう

ではbe動詞現在形の仕上げの練習問題です。全部で10問あります。かっこに当てはまるbe動詞を入れましょう。
問題
She ( ) a junior hight school student.
彼女は中学生です。
is
主語は sheなのでbe動詞はisになる
That building ( )( ) a library.
あの建物は図書館ではありません。
is / not
主語は that building で単数形、否定文はbe動詞の直後にnotをおく
( ) you Americans?
あなた方はアメリカ人ですか。
No, ( ) ( ) ( ).
いいえ、違います。
Are
主語は youなのでbe動詞はareになる
we / are / not
Americansはアメリカ人の複数形。答えの主語は「私たち=we」になる。空欄が3つなので、we are notになる
( ) Michael’s dog inside the house?
マイケルの犬は家の中ですか。
Yes, it ( ).
はい、そうです。
Is
主語は Michael’s dog で単数形なのでbe動詞はisになる
is
主語の it に対するbe動詞はis
Lisa and I ( ) 16 years old.
リサと私は16歳です。
are
主語 Lisa and I は複数形で、be動詞はareになる
( ) driving fun?
運転は楽しいですか。
No, ( ) ( ).
いいえ、楽しくありません。
Is
主語は driving「運転する事」で名詞の単数形扱いになる。be動詞はis
it / isn’t
質問文の driving は it に置き換える
The countries I want to go to right now ( ) Germany and Italy.
今行きたい国はドイツとイタリアです。
are
主語は the countries で複数形の名詞。be動詞はareになる
be動詞現在形のまとめ
今回のことをまとめると次のようになります。
- be動詞の現在形は am, are, is の3つだけで、どれを使うかは主語で決まる
- be動詞はイコールの働きをする
- be動詞の現在形には短縮形がある
- be動詞の疑問文は、be動詞を主語の前に持ってきて文末にクエスチョンマークをつける
- be動詞の否定文は、be動詞の直後に not をつける
慣れないうちはどのbe動詞を使うのかで時間がかかるかもしれませんが、練習問題を何度もくりかえしやってみてください。だんだんスピードもアップして瞬間的に答えられるようになります。
さらにおすすめなのが気持ちを込めて声に出してみるやり方です。その場にいる状況を想像し、見えない相手と会話しているように練習してみましょう。会話力も同時にアップできますよ!
おすすめの本!
文中で「です」「います(あります)」を表すのがbe動詞