比較級3パターン:基本ルールからよく使うフレーズまで

comparative



今回は英語の比較級について基本から学んでいきます。

比較級は英語でcomparative(コンラティブ)と言います。これはcompare「比べる・比較する」という動詞にもあるように、2つあるものを比べてどっちがより大きいかまたは小さいか、速いか遅いかなどを表現した言い方です。

難しく考える必要はありません。なぜなら比較級は日常のいたるところで使われているからです。

例えば、

  • こっちの方が甘いですね。
  • 今日は昨日よりかなり暑くなるだろう。
  • 英語はドイツ語よりも簡単だ。
  • もっとゆっくり歩いてください。

といったように。

ただし比較級は例外も多いのも事実。それで苦手になってしまった人も多いのではないでしょうか。

今回は比較級の基本をしっかり押さえて、苦手なところも一気にやっつけていきましょう。

superlative

比較級のルール

比較級は3パターン

比較級は形容詞副詞を変化させて作ります。

何よりもこれが重要なポイントです。

形容詞とは、small, tall, high, good, expensive, interestingのように何かの状態を表す語です。

例:
My cat is small.
その猫は小さい

I bought an expensive car.
私は高級車を買いました


副詞とは、hard, fast, slowly, soon, oftenのように動作を修飾する語です。

例:
He studies hard.
彼は一生懸命勉強します

We’ll arrive soon.
もうすぐで着きます


比較級への変化には3パターンあります。それらは、

  1. -erをつけるもの
  2. moreを使うもの
  3. 全く形を変えるもの

の3つです。

どのパターンになるかはその形容詞や副詞ごとに決まっています。


例えば、

My cat is small.
私の猫は小さい

という文があれば、

My cat is smaller.
私の猫の方が小さい

となり、

I bought a expensive car.
私は高級車を買いました

という文は、

I bought a more expensive car.
私はもっと高い高級車を買いました

となります。


また、

This is good.
(これはいい)

という文は、

This is better.
(この方がいい)

となります。

これは文法上のルールとして決まっていることなので、smallがmore smallになったり、interestingがinterestingerになったり、もちろんgoodがgooderになったりするのは間違いです。

比較級は形容詞や副詞を語形変化させて作る。変化には3パターンあり、どのパターンになるかはその形容詞や副詞ごとに決まっている。


「-er」か「more」かは音節の数で決まる

当然、じゃあどう区別したらいいの?となりますね。その時に知っておくと役に立つのが「音節」です。

音節は英語で「シラブル」と言い、1つの単語に含まれる音の一番小さなまとまりのことです。下の表は、ある3つの形容詞の発音記号(・で音節ごとに区切ってあります)と音節の数を表したものです。

発音記号音節の数
hot/hɑ́t/
early/ə́r・li/
expensive/iks・pén・siv/


これを見ると、それぞれの音節には母音(太字にしてあります)が1つずつ含まれていて、その数が音節の数と一致していることが分かります。


比較級の-erかmoreのどちらを使うかは、この音節の数で決まります。

音節が1つだけの場合には-er形に変化させ、2つの場合はその単語によって異なり、3つ以上の場合はmoreを使います

1音節
-er
2音節
-er または more
3音節以上
more
warm
→ warmer
early
→ earlier
expensive
more expensive
small
→ smaller
famous
more famous
dangerous
more dangerous
fast
→ faster
tender
→ tenderer
important
more important
high
→ higher
careful
more careful
beautiful
more beautiful


-erをつけるときは、スペルに関するルールがあるので覚えておきましょう。

eで終わるものは-rだけをつける「短く発音する母音+子音」のものは子音を重ねるyで終わるものはyをiに変えてから-erをつける
larger
→ larger
big
→ bigger
easy
→ easier
nice
→ nicer
hot
→ hotter
thirsty
→ thirstier
cute
→ nicer
thin
→ thinner
happy
→ happier


2音節はその単語によって使い分けが必要ですが、語尾が-ful, -ed, -ing, -some, -ous, -lyで終るもの(ただしearlyは除く)にはmoreをつけると覚えるといいでしょう。

例:
cheerful(元気な)、careful(注意深い)、tired(疲れている)、worried(心配な)、handsome(ハンサムな)、jealous(嫉妬している)、slowly(ゆっくりと)など

「-er」でも「more」でもない特殊な形

形容詞や副詞には-erをつけたりmoreを使ったりできない特殊なものもあります。これが形そのものが変わる第3のパターンです。

覚える時はぜひ声に出して練習してみてください。

形容詞・副詞比較級
good/wellbetter
bad/badlyworse
manymore
muchmore
littleless
farfarther(距離的)
further(内容的)


比較級と作る際のルールを改めて確認しておきましょう。

どのパターンになるかは音節の数で決まる。ただし2音節の場合はその単語によって異なり、語尾が-ful, -ed, -ing, -some, -ous, -ly(ただしearlyは除く)で終わるものにはmoreを使う。また、good→the bestのように形そのものが変わる第3のパターンもある。

次からはいよいよ比較級を使った文を作っていきましょう。

比較級を使って文を作る方法

肯定文

まずは形容詞を使った英語の文を作ってみましょう。

例えば「私は背が高い」というのは形容詞のtallを使って、

I am tall.

となりますね。

では「私の方が背が高い」にしたい時はどうすればいいでしょうか?

それは、さっきの比較級を使えばいいわけです。比較級は形容詞や副詞を変化させるのでしたね。

そこで形容詞であるtallをtallerにします。

I am taller.
「私の方がもっと背が高い」

これで完成です。

他にも、

This is sweet.
→ This is sweeter.
「こっちの方が甘いです」

I’m a bad cook.
→ I’m a worse cook.
「私の方が料理が下手です」

なども比較級を使った文です。


副詞を使っても同じです。

The man walks slowly.
→ The man walks more slowly.
「その男性の方がもっとゆっくり歩く」

I can do it well.
→ I can do it better.
「私の方がもっとうまくできる」

このように、慣れないうちはまず形容詞や副詞の文を作ってから、次に最上級の文に変えてみる練習をするといいと思います。

否定文・疑問文

比較級の否定文と疑問文の作り方は通常の否定文と疑問文の作り方と同じです。

例えば「この公園は大きくありません」という否定文は形容詞のbigを使って、

This park isn’t big.

ですね。

では「この公園は、より大きくありません」にするにはどうすればいいでしょう?

それはもちろん、bigを比較級にすればいいのです。

bigは1音節の単語なので比較級はbiggerですね。

→ This park isn’t bigger.
「この公園は、より大きくありません」

これで完成です。


他の例も見ておきましょう。

Do you work hard?
→ Do you work harder?
「あなたの方がより働き者ですか」


Is the painting famous?
→ Is the painting more famous?
「その絵の方が有名ですか」


I don’t have good ideas.
→ I don’t have better ideas.
「他にもっといいアイディアはありません」


このように、肯定文・疑問文・否定文も、形容詞や副詞を比較級の形にすることで文を作ることができました。

apples


比較級の文を広げてみよう

比較級を使ったシンプルな文は作れるようになりました。ここからは、基本の文をもっと広げて見たいと思います。

than〜で比較対象をハッキリと

比較するものが話し手と聞き手の間ですでに分かっている場合は省略できますが、比較対象をハッキリさせる必要がある場合にはthan〜を使います。than〜は「〜よりも」という意味の接続詞です。

例えば、

I can run faster.
「私の方が速く走ることができる」

という比較級を使った文で、

「弟よりも」という比較対象をハッキリさせたいときは、

I can run faster than my brother (can run).
「私の方が弟よりも速く走ることができる」

となります。

後のcan runは繰り返しになるので省略することができます。


他にも、

English is easier than German (is).
「英語はドイツ語よりも簡単だ」

He likes his dog more than anybody else (does).
「彼は他の誰よりも自分の犬が好きです」

なんてことが言えますね。

than meは正しいか?

さて、次の文を見てください。

He is taller than me.

この言い方は、話し言葉では当たり前によく使われる言い方です。

ところが、本来thanは接続詞なのでその後には主格が続くはずです。

なので、そのルールに則って言うならば、

He is taller than I (am).

が正しい文になります。

なぜ一般的にmeを使うようになったのかはいろいろな説がありますが、おそらくamを省略して使うにつれ、thanを接続詞ではなく前置詞として認識するようになったことが考えられます。つまり、前置詞の後は目的格(me, him, you, her, it, them)が続くのでthan meとなった、というわけです。


thanを使う時は何と何を比較しているのかを考える

thanを使う時は比較するものが合っているかどうかが重要なポイントになります。

例えば、

×The price of peaches is higher than bananas.
「桃の値段はバナナよりも高い」

という文は、「値段」と「バナナ」を比較してしまっています。

ここは、「値段」と「値段」を比べるのが正しいので、

The price of peaches is higher than the price of bananas (is).

とするのが正解です。

ただ、同じthe priceという語を繰り返すのを避けるために、後のthe priceをthatに置き換えるのが普通です。

そうすると、

The price of peaches is higher than that of bananas.

となります。

もし置き換える語が複数形の時は、thatも複数形のthoseにしましょう。

例:
People in Osaka are friendlier than people in Tokyo.
大阪の人々は東京の人々よりもフレンドリーです。

People in Osaka are friendlier than those in Tokyo.


toを使う比較の文

さて、thanではなくtoを使う場合があります。それは、prefer「〜の方を好む」という動詞を使う文のときです。

I prefer fish.

これは、「私は魚の方が好きです」という意味の文ですが、比較対象をプラスする時はthanではなくtoを使います。

I prefer fish to meat.

これで、「私は肉よりも魚が好きです」という意味になります。

preferは動詞ですが、形容詞にもtoで比較するものがあります。それが、senior「年上の」、junior「年下の」、superior「(階級が)上の」、inferior「(階級が)下の」の4つです。


例)

The hotel is superior to that hotel.
このホテルはあのホテルよりも優れています。

He is senior to me by two years.
彼は私よりも2歳年上です。


比較の強調

何かを比較するときに、その差を強調したい時はありませんか?

例えば「ずっと面白い」「はるかに難しい」と言いたい時などです。そんな時は、much, a lot, even, farなどを比較級の直前に補います。


例)

This bag is much lighter than that one.
このバッグはあのバッグよりずっと軽い。

I like cats a lot better than dogs.
私は犬よりも猫の方がはるかに好きです。

First class tickets are far more expensive than economy class tickets.
ファーストクラスのチケットはエコノミークラスのチケットよりもだいぶ高額だ。

My friend had a bad speech, but mine was even worse.
友達のスピーチは下手だったが、自分のはさらに下手だった。



それとは逆に、「少しだけ」「わずかに」と言いたいときは、a little, a bitなどを比較級の直前に補います。

He can sing a little better than me.
彼は私よりもわずかに歌が上手い。

This soup needs a bit more salt.
このスープにはもう少し塩が必要です。


これで、どのくらいの程度の差でよりそうなのかをハッキリさせることができました。

声に出して練習するときは、こういった語を強調するように発音してください。そうすると、言いたいことがグッと伝わります!


比較級を使ったよく使うフレーズ

ここからは便利なフレーズを4つ紹介したいと思います。

It couldn’t be better.「絶好調だよ」

これは、誰かに「元気?」とあいさつされた時に、「(これ以上はあり得ないくらい)絶好調だ」と答える時のフレーズです。betterはgoodの比較級ですね。counldn’t be〜は、「〜であるわけがない・ありえない」という言い方です。

How are you doing?
元気?

It couldn’t be better! I’m getting married next month.
絶好調さ。来月結婚するんだ。

ちなみにIt couldn’t be worse.にすると、「これ以上悪いわけがないくらい最悪だ」という逆の意味になるので注意しましょう。

The more, the merrier.「大勢のほうが楽しいよ」

moreはmanyの比較級で、merrierはmerry「楽しい・明るい」の比較級です。[The 比較級, the 比較級]で、「〜であればあるほど…だ」という意味になります。

もともとは、The more people come, the merrier it will be.という文ですが、会話では省略して使います。

似たようなフレーズに、The sooner, the better.があります。これは「早ければ早いほどいい」という意味のフレーズで、こちらも会話でよく使います。

Oh no! I’ve broken my mom’s phone. She’ll be so mad at me!
大変!ママのケータイ壊しちゃった。めちゃ怒られる!

You should apologize to her right now. Come on! The sooner, the better!
今すぐ謝った方がいいよ。ほら!早い方がいいって!


more or less「だいたいは・ほとんどは」

直訳すると「より多くの、またはより少なくの」という意味になりますが、これは「だいたい」とか「ほとんど」という意味になります。

Did you understand?
理解できた?

More or less.
大体は。


比較級 and 比較級「ますます〜」

比較級 and 比較級」の形で「ますます〜だ」という意味になります。

How’s my English?
私の英語どう?

It’s getting better and better. Keep it up!
だんだん良くなってきてるよ。その調子!


もちろんbetterでなくても、比較級を繰り返すことでいろんなことが言えます。

例えば、smaller and smaller「ますます小さい」, cheaper and cheaper「ますます安い」, heavier and heavier「ますます重い」というように。

ただし、moreを使った比較級の場合は、[more and more 比較級]の形になります。比較級を繰り返すのではなく、moreを繰り返すということに注意しましょう。

The band is becoming more and more famous.
そのバンドはますます有名になってきています。

Japan is getting more and more international.
日本はどんどん国際化しています。


比較級 あとがき

比較級の3パターンは押さえることができたでしょうか?-erをつけるもの、moreを使うもの、形そのものが変わるものの3つがありましたね。

どれを使ったらいいのか迷ってしまうことがあるかもしれませんが、たとえ間違ったとしても意味が大きく変わることはないので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。ただ、ネイティブと話したりした時に知らないことがないよう、正しい形も頭の中に入れておくと安心ですね。

また最後に紹介したフレーズは、よく会話で使うものなのでぜひ取り入れてみてください。会話の幅がグンと広がります。


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比較構文でおなじみのas〜as…「…と同じくらい」を使ったイディオムを紹介してます↓

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こんにちは!英会話スクールの主任講師として約10年ほど英会話を教えてきました。英会話スクール講師のほかTOEICセミナー講師、通信教育の添削指導者、英語翻訳などを経て、現在は大阪で主婦をしています。TOEIC910点取得。得意分野は英文法、発音、英検・TOEIC、アメリカンカルチャーなど。中学英語の見直しを基本に、みなさんに役に立つ記事を発信しています!