英語だと思っていたものがそうでなかった時のショック。そしてもうこんな思いはしたくないですよね。大丈夫です。もうそんな気持ちにはさせません!
ということで今回は街中にあふれるいろいろな【和製英語】を紹介したいと思います。これが意外とたくさんあるんです。
まずはある場面でのこと。

Thank you. My hard work finally paid off. ありがとう 努力がやっと報われたわ

It surely did. Give me a high touch! 本当にそうね。ハイタッチしよ!

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さっそく出ました和製英語。
この「ハイタッチ」は英語で何といったらよかったのでしょう?
さっそくみていきましょう。
ここで紹介する英語は主にアメリカ英語になります。同じ英語圏でもイギリスやオーストラリアなどでは違った表現になることがありますのでご了承ください。
和製英語から正しい英語へ |「ハイタッチ」は「high five」と言おう!
ハイタッチ
→ high five

「ハイタッチ」は通じません。英語では数字の5を使ってhigh fiveと言います。なぜ5なのか?それは指が5本あるからです。Let’s do a high five.「ハイタッチしよう」、Give me five!「ハイタッチして!」というように使います。ぜひ覚えておいてくださいね。
ボールペン
→ ball point pen
ballとpenのあいだにpointを挟むのがポイントです。penだけでも通じますので、特に「ボールペン」と強調したい時はball point penと言います。ちなみに「万年筆」はfountain pen、「蛍光ペン」はhighlighterと言います。

マジック
→ marker
これは日本を代表する油性マーカーの「マジックインキ」が語源です。英語でmagicは「手品・魔法」という意味になります。markerは先端にフェルト生地を使っているものを指します。
A: I think this marker is out of ink.
このマジック、インクが切れてるよ
B: You can borrow mine if you like.
よかったら私のを使ってもいいわよ。
ホッチキス
→ stapler

「ホッチキスで留める」という動詞はstapleです。それにerがついて「〜するもの」という意味のstaplerになりました。ホッチキスの芯はstaplesと言います。日本語の「ホッチキス」はアメリカのホッチキス製造会社であるE.H.Hotchkiss社の名前がそのままホッチキスになったそうです。
A: Do you know where the new staples are?
新しいホッチキスの芯どこにあるか知らない?
B: I think they are in the drawer of your desk.
あなたのデスクの引き出しに入ってると思うけど。
A: Here they are. Thanks.
ここにあったよ、ありがとう
コインランドリー
→ laundromat

「コインランドリー」は和製英語です。「洗濯=laundry」という語を使って英語ではlaundromatと言います。アメリカの洗濯機はとても大きく、洗濯コースも豊富です。新しいところではクレジットカードも使えるところもありますが、25セント硬貨(クオーター)しか使えないこともあるので、前もって小銭の用意が必要な場合なことも。
ガソリンスタンド
→ gas station

gasはgasolineを短くしたものです。アメリカの給油はほぼセルフです。また、コンビニが併設されていることが多く、前払いの場合はそこで料金を支払います。「いくら分お願いします」という感じで使用ポンプの番号とともに店員さんに伝えればOKです。
クレジットカードも使えますがアメリカ発行のものでないと使えないことが多いので注意しましょう。入れたガソリンよりも払った値段の方が高かった場合でも、定員さんにポンプ番号を言えばきちんとお釣りがもらえます。
A: I’d like to fill up 30 dollars on number 4, please.
4番のポンプで30ドル分お願いします。
B: OK.
わかりました。
〜 給油後 〜
A: Could I have change on number 4, please.
4番のお釣りをください。
B: Here you are. Thank you.
どうぞ。ありがとうございました。
シャーペン
→ mechanical pencil

英語でsharp pencilと言うと「先の尖った鉛筆」という意味になります。「シャーペンの芯」はleadといい、「レッド」と発音します。実はアメリカではシャーペンはあまり使われていません。小学生は鉛筆ですし、高校生ぐらいになると鉛筆かボールペンを使います。筆記用具も日本ほどバラエティーがなく、筆箱を持ち歩いている学生は少ないのではないでしょうか。だいたいノートに挟んでおくとか、そのままバッグに放り込んでいる人もよく見かけます。
日本の文房具はかわいくて品質もいいので、海外へのお土産としてオススメです!
キーホルダー
→ key chain

またはkey ringと言います。chain(チェーン)には「繋ぎ止めておくもの」という意味があります。
レジ
→ checkout counter

「レジ」の機械そのものを指すときはregisterと言いますが、「お金を払うところ」という意味ではこのcheckout counterという語を使います。「セルフレジ」はself checkoutと言います。
A: I work at a checkout counter at ABC Store.
ABCストアのレジで働いています。
B: That’s great! I often go there.
いいわね!よくそこに行くわ。
セロハンテープ
→ Scotch tape

アメリカの3M社が発売したScotchという商品名から、その名が一般的に使われるようになりました。日本でもタータンチェックの模様が施されたテープを見かけることがあります。
ガムテープ
→ packing tape
アメリカには似たようなduct tapeというものもありますが性質が全く違います。これは日本のガムテープより強度と粘着性がはるかに強く、文字通りダクトの補強などにも使えるテープを指します。そこまで強度は強くない日本のガムテープのことは、「荷造り用のテープ」という意味からpacking tapeと言います。
ちなみにこちらもScotchブランドのものです。

ノートパソコン
→ laptop

lapは「ひざ」という意味です。座った状態でひざの上に乗せても使えるのでlaptopと言います。またnotebookという言い方もあります。laptopでないパソコンはdesktopと言います。
ブラインドタッチ
→ touch typing

blindには「目が見えない」という意味があります。そこから「見ないでキーを打つこと」という和製英語が生まれました。英語ではtouch typingと言います。touch(触る)ということは「触った感触だけでキーを打つ」というニュアンスですね。動詞はtouch typeです。
A: Can you touch type?
ブラインドタッチできる?
B: No problem.
問題ないよ
アルバイト
→ part-time job

仕事にはfull-time(常勤)とpart-time(非常勤)があり、アルバイトはpart-timeになります。「アルバイトをしている」はI have a part-time job.と言い、「アルバイトで働く」はI work part-time.と言います。日本語では学生がする「アルバイト」と主婦がする「パート」に区別があるようですが、英語ではどちらもpart-time jobです。ちなみに日本語の「アルバイト」はドイツ語の「Arbeit=仕事」が語源です。
リュック
→ backpack

rucksackという英語もありますが、専門的な登山で使うようなものを指します。発音は「ラックサック」になります。アメリカでは一般にbackpackと言います。backpackで旅をする人を指す「backpacker=バックパッカー」という言葉もありますね。
プリント
→ handout

printは「印刷する」という意味の英語です。また「印刷物」という意味もありますが、出版関係の印刷物を指し、学校や会議などでもらう「プリント」という意味はありません。私たちが「プリント」と呼ぶものは会議の資料や学校だよりなどを含め、一般的にhandout「配布物」と言います。動詞はhand out「配布する」になります。
ちなみに学校の宿題などで配られたプリントはworksheetと言います。読むだけのものはhandout、課題として取り組むものはworksheetと区別しましょう。
A: Please give out these handouts.
このプリントを配ってください
B: Sure.
わかりました
ペットボトル
→ plastic bottle

最近は環境問題の観点からペットボトルも姿を消しつつあるのではないでしょうか。サンフランシスコ国際空港ではペットボトルに入った飲料水の販売を世界で初めて禁止しました。その代わりに給水ポイントを設けるように義務付け、マイボトルの普及を促しているようです。
ちなみにペットボトルの「ペット」は犬や猫の「ペット」ではありません。語源はペットボトルの材質であるPoly Ethylene Terephathalate(ポリ・エチレン・テレファタレート)という樹脂の頭文字です。
アンケート
→ questionnaire

同じような意味にsurvey「サーベイ」という語もあります。questionnaireが「アンケート用紙」でsurveyが「調査」という意味です。
A: Please fill in the questionnaire.
アンケートに記入してください。
B: Sure.
わかりました。
カンニング
→ cheating

cheatには「だます・ズルをする」という意味があります。また“cheat on 人”で「浮気をして〜をだます」という意味になります。英語のcunningは「ずるい」という意味で、カンニングという意味はありません。
B: What happened to Mike? He had a meeting with his teacher.
マイクに何があったの?先生と話をしてたけど。
A: He cheated in his math exam.
彼は算数のテストでカンニングをしたんだ。
サラリーマン
→ office worker

salary「月給」で仕事をする人、という意味で「サラリーマン」という和製英語になりました。バリバリ働いているイメージのbusinessmanという語もありますが、最近はジェンダーフリーが意識されていますのでbusinesspersonという語を使いましょう。
普通に「会社員」と言いたいときは、office workerや、同じような意味でcompany employeeと言いましょう。
また、white collar workerと呼ばれることもあります。white collarは「白い襟」を意味し、これはスーツの下に着るシャツの色を表しています。それとは違い、現場で肉体労働をしている人は青い作業服の色からblue collar workerと呼ばれます。
A: I’m a company employee.
私は会社員です。
B: Oh, what do you do?
どんな仕事をしているのですか?
A: I’m an engineer at a car company.
自動車会社でエンジニアをしています。
ポスト
→ mailbox

mailboxは街中にあるポストももちろんですが、家庭にある「郵便受け」もmailboxと言います。「ポストに手紙を投函する」はput a letter into the mailbox、drop a letter into a mailbox、「〜に手紙を出す」はmail a letter to〜のように言えばいいですね。
ちなみにギリスでは郵便関係の言葉にpostという語がよく使われます。アメリカ英語のpostは「(記事を)投稿(する)、くい、柱・地位」という意味になるのです。
まとめ 【和製英語】から学ぶ正しい英単語
いかがだったでしょうか。
和製英語はとても便利な存在である一方で、海外のネイティブには通じないという残念な側面もあります。英会話には少しやっかいですが、味方にすることで語彙力が簡単にアップします。
生活の中でカタカナを見たときに、いつも「これは英語なのかな?」という疑問を持つことが大切です。
まだまだあります和製英語!おすすめの本
おわり
I heard you got promoted! Congrats! 昇進したって聞いたわ!おめでとう!