untilとby、beforeの違いは?それは継続か期限かで考えよう

until by before



英語を勉強している私たち日本人を悩ますものの一つに、よく似ているせいで使い分けがあいまいになってしまうものがありますね。

そんな中でも、今回は前置詞のuntilby、さらにbeforeの違いについて詳しくみていきたいと思います。

次の3つの文を見てください。

  • I’ll do it until Monday .
  • I’ll do it by Monday.
  • I’ll do it before Monday.

とても似ている3つの文ですが、実は意味が全く違います。これが分かっていないと、相手に大きな誤解を与えてしまうことさえあるのです。そうならないために今回はその違いをしっかり理解し、きちんと使い分けができるようにしていきましょう。

ではみていきます。

untilは「〜までずっと」という【継続】を表す

【until+名詞(または名詞句)】

until+名詞(名詞句)

までずっと

上の図は、

We will stay there until noon.
私たちは正午までずっとそこにいるでしょう。

を表したものです。

untilは前置詞なので、その後に名詞や名詞句が続きます。until noonとなっているので、「正午までずっとその状態や動作が続く」という意味になります。


他の例文も見てみましょう。

My son is going to play a video game until four o’clock.
息子は4時までずっとビデオゲームをするつもりです。

The vacation will go on until January 7th.
休暇は1月7日までずっと続くでしょう。

We decided to save the money until next year.
私たちはそのお金を来年までずっと貯めておくことにしました。

これらはどれも、「までずっと」という「継続」を表しています。


【until+節】

untilは名詞や名詞句が続く前置詞ですが、接続詞としても使うことができます。接続詞にした時は、後ろに節を置きます。節とは、「主語+動詞」を含む文のことです。

until+節

〜が…する時までずっと

上の図は、

We will stay there until the children come back.
私たちは子供たちが帰って来るまでそこにいるでしょう。

を表したものです。これは、「子供たちが帰って来る時までずっとその状態や動作が続く」という意味です。


他の例文でも見ておきましょう。

Meg lived in Japan until she was 6 years old.
メグは6歳までずっと日本に住んでいました。

I will keep using it until it gets broken.
私はそれが壊れるまでずっと使い続けるでしょう。

Please wait for me until my homework is done.
宿題が終わるまで待っててください。


このように接続詞としても「〜が…する時までずっと」という「継続」を表すことができます。

untilと似た単語に’tillがあります。これはuntilを短くしたもので、歌の歌詞などで見たり聞いたりしたことがある人もいるかもしれません。意味はuntilと同じですが、カジュアルな言い方なので使う場面に気をつけましょう。


untilと一緒に使う動詞

一般的にuntilと一緒に使う動詞には、stay(滞在する)の他に、keep(保つ)、study(勉強する)、live(住んでいる)、sleep(眠る)、go on(続く)、wait(待つ)、work(仕事をする)など、何か継続的に続く動作を表すものが多いことが分かります。

sleep

byは「〜までに」という【期限】を表す

【by+名詞(または名詞句)】

by+名詞(名詞句)

までに

上の図は、

I have to finish it by today.
今日までに終わらせないといけない

を表しています。byは前置詞なので、後には名詞か名詞句が続きます。by todayとなっているので、「今日という期限までにその状態や動作を終わらせないといけない」という意味になります。


他の例文も見てみましょう。

Will you get there by the end of the day?

これはby+名詞句の形で、「(いつでもいいけれども)今日の終わりまでにそこに着きますか?」という意味です。ここでもbyは「〜までに」という「期限」を表していますね。

You’ll receive the package by tomorrow.
明日までにはその小包を受け取るでしょう。

We will move to Tokyo by the end of May.
私たちは5月の終わりまでに東京へ引っ越すでしょう。

The tax has to be paid by next week.
税金は来週までに支払わなければならない。

これらはどれも、「〜までに」という「期限」を表しています。

【by the time+節】

byは前置詞のため、後ろには名詞か名詞句しか置くことができません。もしbyの後ろに節を置きたいときは、by the timeを使います。

by the time+節

〜が…するとき時までに

上の図は、

I’ll be home by the time the children come back.
私は子供たちが帰って来るまでには家にいるでしょう

を表しています。これは、「(いつでもいいけれども)子供たちが帰って来る時までにその状態や動作を終了する予定だ」という意味です。


他の例文も見てみましょう。

I will become an old man by the time you finish it.
あなたがそれを終える時までに私はおじいさんになっているでしょう。

All the food had gone by the time I noticed.
気づいたら(私が気づく時までに)食べ物は全部なくなっていた。


このように、節を続ける時はby the timeを使うことを忘れないようにしておきましょう。


byと一緒に使う動詞

一般的にbyと一緒に使う動詞には、get(着く・得る)の他に、finish(終える)、start(始める)、leave(去る)、arrive(到着する)、come(来る)、receive(受け取る)、call(電話をかける)など、何か瞬間的に始めたり終了したりする動作を表すものが多いことが分かります。

beforeは「〜より前に」という【期限】を表し、締切日を含めない

【before+名詞(または名詞句)】

before+名詞(名詞句)

「〜より前に

上の図は、

Please give me a call before Monday.
月曜より前に電話を下さい。

を表しています。beforeは前置詞なので、その後には名詞や名詞句が続きます。例文はbefore Mondayとなっているので、「月曜より前に(Mondayは含まれない)電話を下さい」という意味になります。

before Monday(月曜より前に)はby Monday(月曜までに)と似ていますが、before Mondayは期限日を含めないので、月曜では手遅れということになります。


他の例も見てみましょう。

We should buy more food and daily supplies before the storm.
の前にもっと食べ物と日用品を買っておこう。

I want to marry before 30 years of age .
私は30歳前に結婚したいです

これらはどれも、the stormや30 yeas of ageを含めない「期限」を表しています。

【before+節】

before+節

〜が…する前に

beforeは名詞や名詞句が続く前置詞ですが、接続詞としても使うことができます。接続詞には後ろに節が続くことはこれまでと同じです。

上の図は、

We should buy more food and daily supplies before the storm hits.
嵐が来る前に食べ物と日用品をもっと買っておいた方がいい。

を表しています。嵐が来てからでは手遅れということですね。


他の例文も見ておきましょう。

Why don’t you buy it before someone else takes it?
誰か他の人に取られる前に買ったらどうですか?

You should clean up your room before your girlfriend comes.
彼女が来る前に部屋を掃除した方がいいよ。


このように、beforeは接続詞としても「〜が…する前に」という意味の「期限」を表すことができます。

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until/by/before 練習問題 どれ使う?

さあここで練習問題です。文に合うようにカッコにuntil, by, beforeのいずれかを入れてみましょう。

日付が変わる前にそれを終わらせよう。
Let’s finish it (  )it becomes the next day.

before

期限を言いたいときはbyかbeforeを使います。「〜より前に」とあるので、その時を期限に含めないbeforeが正解です。


日曜日は昼まで寝ていました。
I was sleeping(  )noon on Sunday.

until

「昼までずっと」という意味なので、継続を表すuntilが正解です。


The movie will start (  )you come back.
君が戻って来るまでに映画が始まってしまうよ。

by the time

「〜までに」は期限を表しています。期限を表すのはbyです。後には節が続いているのでby the timeとします。


Don’t push yourself(  )you get sick.
病気になるくらいまで無理しないで。

until

「無理をしている」という状態が続いている、と考えることができるので継続を表すuntilを使います。


I’ll call you(  )ten.
10時までに電話するね。

by

「〜までに」とあるので期限のbyを使います。


We should eat the egg(  )it goes bad.
腐ってしまう前にその卵を食べた方がいいです。

before

「〜より前に」とあるので期限を表すbeforeになります。

until/by/beforeの違い まとめ

いかがでしたか?3つは似ているけれども意味が違うということがお分かりいただけたと思います。

意味ポイント
until
継続
「〜までずっと」stay, keep, sleep, liveなど、
継続的な状態や動作を表す動詞と一緒に使う
by/
by the time
期限
「〜までに」start, finish, come, arriveなど、
瞬間的に始めたり終了したりする動作を表す動詞と一緒に使う
before
期限
「〜より前に」byと似ているが、期限日を含めない

とくに時や時間を伝える時は、日常生活やビジネスシーンで勘違いが起こらないように気をつけないといけません。今回のuntil/by/beforeの使い分けをしっかりマスターして、快適なコミュニケーションを図っていきたいですね。

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