【出来る】canとbe able toの違いを使い分ける8つの『こんな時』

can



中学の時に同じって習ったけど、実際のところどうなの?というような疑問はありませんか?以前紹介した「willとbe going toの違いは?」でもそうでしたが、似ているけど使い方やニュアンスが違うものってたくさんありますよね。

canbe going toもその一つ。どちらも「〜出来る」という意味ですが、どちらか片方だけの方が自然、またはどちらか片方だけしか使えない、という時があるのです。

例えば、

  1. 「なんとか朝礼に間に合うことができた。」
  2. 「このソファはベットとしても使うことができる。」

という2つの文。

どちらにcanを使って、どちらにbe able toを使うか分かりますか?

答えは①がbe able to、②がcanです。

でもどうして?

今回は、そんな疑問を解決するための「8つのこんな時」をご紹介します。

canとbe able toは一般的な「能力」を伝える時はどっちでもOK

canとbe able toは全く別物ということではありません。「〜出来る」という一般的な能力を伝える時は、どっちでも使えます。あえて違いをあげるとしたら、会話で圧倒的に使われるのはcanの方です。逆にbe able toはちょっとフォーマルに聞こえます。

I can swim.
(泳げます)
I am able to swim.
(泳ぐことが可能です)

過去に持っていた能力についても、一般的に「〜出来た」と言いたい時は、

I could swim well when I was young.
(若い時は上手に泳げました)
I was able to swim well when I was young.
(若い時は上手に泳ぐことが可能でした)

というように両方使うことができます。

ではどんな時にcanを使って、どんな時にbe able toを使うのか見ていきましょう。

checklist

canを使うのはこんな時

主語がモノの時

主語がモノの時にはcanを使います。

Tokyo Dome can hold about 55,000 people.
東京ドームは約55,000人収容できる。
(×Tokyo Dome is able to hold about 55,000 people.)

This car can go as fast as 200 kilometers an hour.
この車は時速200キロのスピードを出すことができる。
(×This car is able to go as fast as 200 kilometers an hour.)

受動態で使う時

[be動詞+過去分詞」の形のいわゆる受け身形(受動態)の時にはcanを使います。受動態ではたいていモノが主語になるので覚えやすいですね。

This sofa can be used as a bed too.
そのソファはベッドとしても使うことができる。
(×The sofa is able to be used as a bed too.)

Many stars can be seen at night.
夜にはたくさんの星が見られます。
(×Many stars are able to be seen at night.)

五感を表す動詞と一緒に使う時

smell(〜の匂いがする)、taste(〜の味がする)、see(〜に見える)、hear(〜が聞こえる)、feel(〜を感じる)といった五感を表す動詞と一緒に使う時はcanを使います。

I can hear some birds singing.
鳥が鳴いているのが聞こえます。
(×I’m able to hear some birds singing.)

I can smell something burning in the kitchen.
キッチンで何かが焦げている匂いがします。

ただし、過去形ではcouldとwas/were able toの両方を使うことが出来ます。どちらかといえば、be able toの方がよりフォーマルな言い方です。

We could/were able to see a beautiful view from the airplane.
飛行機の窓からは美しい景色が見えました。

airplane

今すぐ出来る時

何かを頼まれた時に、出来るか出来ないかの返事をする時にはcanを使います。

Oh no! I’ve just missed the last train.
大変!終電逃しちゃった。
I can drive you home if you don’t mind.
よければ家まで送ってあげるよ。
(×I’m able to drive you home if you don’t mind.)

I’m too tired to cook.
疲れてて料理なんてできないよ。
Then, I can make something for you.
じゃあ私が何か作ってあげるよ。
(×I’m able to make something for you.)

Can you stay here a little longer?
もう少しいてくれる?
Sorry, I can’t. I have to go now.
ごめん、できないよ。もう行かないと。
(×I’m not able to.)

許可をしたり求めたりする時

許可をする時や、逆に求められて承諾する時はcanを使います。

Can I go now?
もう行ってもいい?
(×Am I able to go?)
Sure, you can.
もちろんいいわよ。
(×Sure, you are able to.)

Do you think I can use my phone now?
今携帯使ってもいいと思う?
(×Do you think I’m able to use my phone now?)
You can’t until the movie is over.
映画が終わるまでダメよ。
(×You aren’t able to until the movie is over.)

be able toを使うのはこんな時

他の助動詞と一緒に使う時

他の助動詞と一緒に使う時はbe able toを使います。他の助動詞とは、will(〜だろう)、should(〜すべきだ)、may(〜かもしれない・〜してもよい)、must(〜しなければならない・〜に違いない)などです。

I will be able to speak better English in the future.
将来私はもっと流暢な英語を話すことができるだろう。
(×I will can speak better English in the future.)

You must be able to finish your homework by now.
今頃はもう宿題を終わらせていないといけないよ。
(×You must can finish your homework by now.)

完了形の文と一緒に使う時

完了形は[have/had+過去分詞]の文です。そのうちの「〜をずっとしている状態だ」を表す文では、be able toを使います。haveの後には動詞の過去分詞が来るというルールがあるので、[have/had+been able to]にします。

I have been able to eat well these days.
ここ最近いい食事がとれています。
(×I have can eat well these days.)

I haven’t been able to access to the Internet since this morning.
今朝からずっとインターネットに接続できていません。
(×I haven’t can access to the Internet since this morning.)

can't access to the Internet

不定詞のtoの後に続ける時

want to〜、need to、のような不定詞の文の後にはbe able to が続きます。不定詞のtoの後は動詞の原形が来るというルールがあるからです。

I want to be able to play the piano better.
もっと上手にピアノが弾けるようになりたいです。
(×I want to can play the piano better.)

You don’t need to be able to speak English for this job.
この仕事で英語が話せる必要はありません。
(×You don’t need to can speak English for this job.)

過去の一回限りの成功や達成を伝える時

過去の一回限りの成功や達成を伝える時は、be able toを過去形のwas/were able toにして使います。

I was able to make it to the morning meeting.
朝礼になんとか間に合うことが出来た。
(×I could make it to the morning meeting.)

Finally, we were able to get a discount on this table.
最終的に私たちはこのテーブルを割引をしてもらうことが出来た。
(×I could get a discount on this table.)

この場合、I managed to〜「なんとか〜出来た」、I succeeded in〜ing「〜するのに成功した」という文に置き換えることが出来ます。

I managed to make it to the morning meeting.
なんとか今朝のミーティングに間に合うことが出来た。

Finally, we succeeded in getting a discount on this table.
最終的に私たちはこのテーブルを割引してもらうことが出来た。

否定文になると、このような過去の一回限りの成功や達成にはcouldn’tとwas/were able toの両方が使えます。

I couldn’t make it to the morning meeting.
朝礼に間に合うことが出来なかった。

We weren’t be able to get a discount on this table.
最終的に私たちはこのテーブルの割引をしてもらうことは出来なかった。


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canとbe able toの違い まとめ

以上がcanとbe able toの違いでした。canはよく使う助動詞なのでついついどんな時でも使ってしまいがちですが、英語ではこのように、どちらか一方でしか使えないという時があることがお分かりいただけたと思います。違いをまだ知らないお友達が周りにいたら、ぜひ教えてあげてください。

文法的に間違っている場合は見て分かりますが、文法的に合っている場合はやはりニュアンスを汲み取ることが必要になります。それが分かるようになれば、ネイティブにグッと近づけるのではないでしょうか。


willとbe going toの違いはこちらの記事で紹介しています↓あわせてご覧ください!

be going to


命令文にも丁寧な言い方と上からな言い方がある!相手を間違えないようにちゃんと使い分けましょう↓

imperative

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こんにちは!英会話スクールの主任講師として約10年ほど英会話を教えてきました。英会話スクール講師のほかTOEICセミナー講師、通信教育の添削指導者、英語翻訳などを経て、現在は大阪で主婦をしています。TOEIC910点取得。得意分野は英文法、発音、英検・TOEIC、アメリカンカルチャーなど。中学英語の見直しを基本に、みなさんに役に立つ記事を発信しています!