今すぐ使える英語の【接続詞】これだけは押さえたい正しい使い方

connection



今回は「接続詞」をきちんと使えるようにしていきます。

接続詞を使えるようになると、いつも短い文章しか作れなかった人でも文をそれなりに長くすることができ、しかもきちんと筋の通った文章にすることができます。自分は英会話初心者だという人でも自分の英語レベルを一気に上げることができるため、ぜひ積極的に会話に取り入れていきましょう。

では見ていきます。

接続詞って何?等位接続詞と従位接続詞

接続詞 (conjunction)」とは、語句や語句、文や文をつなぎ因果関係を表す品詞の一つです。

例えば日本語ではこんなふうに。

この肉は安かったのに意外と美味しいね。(逆接)

この映画は私の好きな俳優が主役だから早く観たい!(理由)

次の日曜日、動物園水族館どっち行きたい?(選択)



では英語はどうでしょう?

英語の接続詞には大きく分けて2種類あります。

一つは「等位(とうい)接続詞」と呼ばれるもので、「等位」という名前のとおり、語と語、句と句、そして節と節を対等に並べる働きをする接続詞です。詳しくは後ほど解説します。


ところで、「語」「句」「節」の違いが分からない人は今覚えておきましょう。

「語」一つの単語のこと。apples, work, in, yesterday, studyingなど。
「句」単語が2つ以上集まったもの。in the park, take a picture, with my motherなど。
「節」主語と動詞からなる文。I like baseball, it is raining, he never travelsなど。



二つ目は「従位(じゅうい)接続詞」と呼ばれるもので、「従位」という名前からもわかるように、主となるものを補う働きをする接続詞です。この接続詞は節と節だけをつなげるという特徴があります。これも詳しくは後ほど解説します。

では順に見ていきましょう。

等位接続詞【and/or/but】

等位接続詞を使って並べられたそれぞれの語句や節は対等な関係であるため、重要度はどれも同じになります。てんびんにかけた時、左右が釣り合っている状態をイメージすると分かりやすいと思います。

ここでは3つ紹介します。

並列の【and】

andは「と」「そして」などの並列を表す等位接続詞です。

では例文を見てみましょう。

  1. He ordered a hamburger and a coke.(語と語)
    彼はハンバーガーコーラを頼んだ。
  2. My dream is to become a nurse and to help people in sick.(句と句)
    私の夢は看護師になっ病気の人々を助けることです。

文法上のルールとして、andでつなぐのは同じ構造のものだけです。

例)

○ I like to cook and to play sports.
○ I like cooking and playing sports.
× I like to cook and playing sports.


また、節と節を並べるときはandの前にカンマを入れることと(節, and 節)、andで並べるものが3つ以上の時は、それぞれカンマで区切って最後にだけandを使います。(A, B, and C)


例)

Sally and I met at a coffee shop, and we chatted for a while.(節, and 節)
サリーと私はカフェで会い、そしてしばらくおしゃべりをした。

I like apples, oranges, bananas, and watermelons.(A, B, and C)
私はリンゴ、オレンジ、バナナ、それとスイカが好きです。


とても簡単なので積極的に使っていきましょう。

選択の【or】

等位接続詞2つ目はorです。orは「または」「それとも」のように選択を表す接続詞です。

では例文を見てみましょう。

  1. Would you like tea or coffee?(語と語)
    お茶コーヒーどちらにしますか?
  2. Are you working in the office or at home today?(句と句)
    今日はオフィスで自宅でかどちらで仕事をしますか?


これもさっきのandと同じように、orで並べたものはどれも同じ重要度です。

ルールとしてはandと同じく、orでつなぐものには文法上同じ構造のものが来るということ。また、節と節をつなぐときはorの前にカンマを入れ(節, or 節)、3つ以上並べる時にはそれぞれカンマで区切って、最後にだけorを使います。(A, B, or B)

例)

You can come to my house, or I can come to your house.(節, or 節)
君がうちに来てもいい、僕が君の家に行ってもいいよ。

Which do you like the most, fish, chicken, or beef?(A, B, or B)
あなたは魚か鶏肉、それとも牛肉のどれが一番好きですか?


or


逆接の【but】

最後はbutを見ていきましょう。butは「けれども」という逆接を表す等位接続詞です。

例文で確認しましょう。

  1. This restaurant is small but popular.(語と語)
    このレストランは小さいけど人気がある。
  2. Mag knows how to dance but not how to cook .(句と句)
    メグは踊り方は知っています料理のやり方を知りません。
  3. I’m poor, but I’m happy.(節と節)
    私は貧しいけれども幸せです。


ルールはこれまでのandやorと同じです。文法上同じも構造のものをつなぎ、節と節をつなげる時と3つ以上並べる時にはカンマを使います。


以上がよく使う等位接続詞でした。ちなみに等位接続詞にはもう一つ、理由を表すfor「というのは」がありますが、会話ではあまり使わない言い方なのでここでは省略します。

従位接続詞【when/if/before/after/because/that】

続いて従位接続詞について見ていきましょう。

従位接続詞は節と節を結び、その因果関係を表します。

また、従位接続詞はそれぞれの節を対等に並べることはせず、主節と従属節という主従関係を作ります。ここが等位接続詞と違うところですね。先ほどの等位接続詞と比べると数は圧倒的にこちらの方が多くなります。

さっそく、よく使うものを順に見ていきましょう。

時の【when】

例)

I woke up when the alarm went off.
目覚ましが鳴ったとき私は目を覚ました。

この文は、

I woke up.

The alarm went off.

という2つの節を、「時」を表す従位接続詞であるwhenがつないでいます。


一つにつながった文では、I woke upを「主節」、when以下のthe alarm went offを「従属節」と言います。主節と従属節のうちメインで伝えたいことは主節の文です。

どちらが主節でどちらが従属節かが分からない人は、接続詞の後に従属節が続くと覚えておきましょう。

上の例文ではI woke upが主節ですので、言いたいことは「私は目を覚ました」ですね。従属節である「目覚ましが鳴った」は、あくまでも補足的な内容にすぎません。


when以下の従属節は、whenごと文頭に持って来ることができます。この場合、節と節の区切りを分かりやすくするために間にカンマを入れます。

When the alarm went off, I woke up.

英文を書く時や、英語の筆記試験の時などはぜひ気を付けましょう。小さなことですが、減点対象になってしまいます。


さらにこのwhenですが、一つ注意点があります。

それは、whenに続く従属節では未来のことでもwillを使わずに現在形のままにするということです。

例文を見てみましょう。


「彼女が来たら伝えます」
○ I’ll tell her when she comes.
× I’ll tell her when she will come.

「大人になったら理解できるでしょう」
○ You’ll understand when you grow up.
× You’ll understand when you will grow up.


「彼女が来る」とか「大人になる」のは未来のことなので動詞は未来形にするべきところですが、ここは現在形のままが正解です。これは文法上のルールですので覚えておきましょう。


time


条件の【if】

例)

Let’s play some video games if you are free.
もしあなたが暇ならビデオゲームをしよう。


この文の主節はLet’s play some video games、従属節はifに続くyou are freeですね。そしてメインで言いたい内容は主節である「ビデオゲームをしよう」になります。

さっきのwhenと同じく、ifに続く従属節は主節の前に持ってくることができます。この場合も、主節との区切りをわかりやすくするために間にカンマを入れます。

If you are free, let’s play some video games.


そしてこれもwhenと同様、ifに続く従属節では未来のことでもwillを使わずに現在形のままにするというルールがあります。


「明日寒かったら家にいるでしょう」
○ I’ll stay at home if it is cold tomorrow.
× I’ll stay at home if it will be cold tomorrow.


「それを終わらせたら知らせてください」
○ Please let me know if you are done with it.
×Please let me know if you will be done with it.


特にtomorrowといった未来を表す語と一緒に使うときは、それにつられて未来形にしないようにしましょう。


前後の【before / after】

例)

I always come home before it gets dark.
私はいつも暗くなる前に帰宅します。

We had dinner together after the movie was over.
映画が終わった後に一緒に夕ご飯を食べた。

これも主節であるI always come homeとWe had dinner togetherがメインとして言いたい内容です。beforeに続くit gets darkや、afterに続くthe movie was overはどちらも従属節なので、サブとしての位置付けになります。


そしてこれも、beforeやafterに続く従属節を主節の前に持って来ることができます。この場合もこれまでと同じように、主節との区切りをわかりやすくするためにカンマを入れます。

Before it gets dark, I always come home.
After the movie was over, we had dinner together.


さて、このbeforeとafterを使う場合も、従属節の中では未来のことでもwillは使いません。

「客が来る前に部屋を掃除しよう」
○ Let’s clean the room before the guest comes.
× Let’s clean the house before the guest will come.

「来年大学を終えたら東京に引っ越す予定です」
○ I’ll move to Tokyo after I finish my college next year.
× I’ll move to Tokyo after I will finish my college next year.


先ほどのwhen、if同様、before/afterを接続詞として使うときも、ぜひこのことを意識しておきましょう。


理由の【because】

例)

She had a drink because she was thirsty.
彼女はのどが渇いていたので飲み物を飲んだ。


この文の主節はshe had a drink、becauseに続くshe was thirstyは従属節になります。つまりメインで言いたいのは「彼女が飲み物を飲んだ」ことになります。


一つ注意点があります。このbecauseに続く従属節は主節の前に持ってくることができません。カンマを入れても間違いになります。

× Because she was thirsty, she had a drink.

意味は通じますが、これは文法上間違いとなります。ちゃんとした文を書かないといけないときは気を付けましょう。


ただし例外として、Whyで聞かれた質問に答えるときは、Because+節で答えることができます。

例)

Why did you put salt in your coffee?
どうしてコーヒーに塩を入れたの?

Because I was too tired to think.
すごく疲れてて何も考えてなかったからよ。

why


salt


同格の【that】

では最後にthatを紹介します。

thatは「あの」を表す指示代名詞であることは知っていますね。そのthatですが、実は節と節をつなげる接続詞でもあるのです。意味は「ということ」という同格を表します。

例文を見てください。

例)

I know that Alex is from Florida.
私はアレックスがフロリダ出身だ知っている。


こちらも主節はI knowで、thatに続くAlex is from Floridaが従属節になります。ですので、メインで言いたいことは「私は知っている」ということになりますね。

I knowの後、[ that+内容 ]と続ければOKです。

他にも例文を見ておきましょう。

I think that she is very tired.
彼女はとても疲れている思います。

My mom always says that she loves me.
私のママは私を愛しているいつも言います。

I hope that you will pass the exam.
あなたが試験に受かるいいと思います。


このthatに続く従属節は主節の前に持って来ることはできません。もちろんカンマを入れてもです。

× That you will pass the exam, I hope.


また、主節が過去形の場合は、thatに続く従属節中の動詞も過去形にするというルールがあります。これを「時制の一致」と言います。聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ちょっとややこしいですが頑張ってついて来てください。

例)

I know that Alex is from Florida.

主節を過去形にすると、

I knew that Alex was from Florida.
「私はアレックスがフロリダ出身だと知っていた」


過去の話をしているので主節のknowがknew、そしてthat以下の従属節の時制も主節の過去形に影響されて過去形になっています。

このwasは主節の時制に文法上影響されているだけですので、日本語に訳すときは「フロリダ出身だったと」とはせずに、「フロリダ出身だと」いうように現在形にすると自然な訳になります。


もし従属節に助動詞が使われている時は、その助動詞を過去形にします。

例)

I hope that you will pass the exam.

I hoped that you would pass the exam.
「あなたが試験に受かるといいと思いました」


I’m sure that you can do it.

I was sure that you could do it.
「あなたならできると確信していました」

なんとなく分かって来たでしょうか?主節が過去形なら、that以下の従属節の時制も過去形に合わせる。ぜひ覚えておいてください。


最後にもう一つ。

このthat、唯一省略できる接続詞なんです。ちゃんとした文章を書かないといけない時を除き、特に会話中などは省略されることが多いです。


I know that Alex is from Florida.

I know Alex (that) is from Florida.

シンプルになりましたね。接続詞はふつう省略できませんが、このthatだけは例外です。逆に、すでに省略された文に出会った時も、「あ、thatが省略されている文だな」と分かることが大切です。

以上がよく使う従位接続詞でした。


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接続詞 おわりに

いかがでしたか?

ここまで接続詞には等位接続詞と従位接続詞があり、それぞれどんなものがあるか、そしてその使い方をみてきました。

文法上のルールが存在するものも確かにありますが、何となく分かればそれでOKです。大切なのは、間違えを恐れずどんどん使っていくことです。

最初のうちは、「今日はbecauseを使ってみよう」という1日の目標を持ってもいいと思います。話すのが苦手という人は、自分で接続詞を使った文を作って書いてみるのもいい練習になります。いつも短い文しか言えてないとか、英検の英作文が苦手、という人こそ大きな効果が期待できるので、コツコツと力をつけていきましょう。

until by before

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こんにちは!英会話スクールの主任講師として約10年ほど英会話を教えてきました。英会話スクール講師のほかTOEICセミナー講師、通信教育の添削指導者、英語翻訳などを経て、現在は大阪で主婦をしています。TOEIC910点取得。得意分野は英文法、発音、英検・TOEIC、アメリカンカルチャーなど。中学英語の見直しを基本に、みなさんに役に立つ記事を発信しています!